現役メカニックが解説!アウディTTのよくある故障と修理・車検費用

アウディ (Audi)

スポーツカーとして絶大な人気を誇るアウディTT。

クーペとロードスターの2種類を展開し、プレミアムスポーツをその身で感じられるような演出で多くのオーナー様を魅了しています。しかし、タイミングベルトを備えているタイプがあることで、故障の報告をちらほら見かけることから不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、アウディTTの故障や弱点を現役メカニックがわかりやすく解説します。

なお、本記事ではクーペ・ロードスター等を含めて「アウディTT」と総称し、その故障や修理について触れていますので、ぜひ最後までご一読ください。

TTの故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。専門店として30年以上の実績と高い技術力で、高品質な修理・車検・カスタムに対応。アウディ愛好家のカーライフをサポートいたします。

>>お問い合わせはこちら

アウディTTで起きやすい故障と費用

Audi TT ドア内側

アウディTTで起きやすい故障は、以下のとおりです。

TTで起きやすい故障

  • タイミングベルトの故障
  • Sトロニック(ミッション)の故障
  • パワーウィンドウの故障

それぞれ、故障の内容と修理費用の目安を現役メカニックが紹介します。

いずれも故障してしまうと修理にかかる費用が高くなりやすいですから、日頃からメンテナンスを定期的に受けておきましょう。

タイミングベルトの故障

1998〜2006年のアウディTTは、A4のようにタイミングベルトが使われており、定期的な交換が必要です。タイミングベルトの故障では、周辺パーツを取り外して修理を行う必要があり、工賃や修理費用が高くなる傾向にあります。

主に経年劣化が原因となりますので、異音や違和感が発生する前に、定期的な距離数・年数で交換を行いましょう。

アウディTTのタイミングベルトの故障では、工賃・部品代として「約6〜12万円」がかかります。

Sトロニック(ミッション)の故障

アウディTTでは、フィーリングに大きく影響するSトロニック(ミッション)の故障も代表例として挙げられます。

クラッチの劣化によるフィールの悪化や、不快なジャダーの発生などが主な症状です。主な原因は経年劣化によるものや、走行時の負担が挙げられます。

アウディTTのSトロニック(ミッション)の故障では、工賃・部品代として「約60〜80万円」がかかります。

パワーウィンドウの故障

アウディTTでは、動かない・上がらないといったパワーウィンドの故障も挙げられます。

主に経年劣化によって発生し、場合によってはドアごと取り替えるといった対処法が取られ、修理金額が高くなる特徴もあります。

アウディTTのパワーウィンドウの故障では、工賃・パーツ代として「約5,000円〜5万円」がかかります。

TTの故障箇所と費用まとめ

・タイミングベルトの故障:約6〜12万円
・Sトロニック(ミッション)の故障:60〜80万円
・パワーウィンドウの故障:5,000円〜5万円

アウディTTにおける故障・修理の流れ

アウディTTクーペ

アウディTTにおける故障・修理の流れは、以下のとおりです。

  • ディーラー・専門店に見積もりをもらう
  • 予算に合わせて修理を受ける

場合によっては、予算が足りなかったり、想定以上の費用で買い替えを検討したりすることもあります。

アウディTTの故障を安く修理するなら

アウディTTの故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。

  • パーツ代が高くて困っている
  • 敷居が高くて修理を依頼しにくい
  • 緊急対応をお願いしたい

アウディTTの故障に限らず、専門店として30年以上の実績と高い技術力で、低価格・高品質な修理をお約束します。

お困りの際は、先ずはご来社いただき症状をお見せ頂ければ適切なアドバイスもさせていただき、お見積りもご提示させていただきます。

>>お問い合わせはこちら

アウディTTの故障で知っておきたいポイント

アウディTTの故障で知っておきたいポイントは、以下のとおりです。

症状に気がついたら問い合わせ

  • エンジンのアイドリングが不安定なった
  • エンジンの吹け上がりが悪くなった
  • 異音などの音に敏感になる
  • 警告灯が点灯したら放置しない

エンジンのアイドリングや吹け上がりの不調は、アウディの代表的な故障によって引き起こされる症状です。

また、各種パーツの破損では異音を発生させるケースが多いため、敏感に感じ取れると早期発見に繋がります。

なお、警告灯が点灯した場合でも走行できることで軽視されやすいですが、放置すると大きなトラブルに発展することも少なくありませんので、すぐに問い合わせしてください。

>>お問い合わせはこちら

そのほか、代表的な故障で知っておきたいポイントを以下2つにわけて紹介します。

  • DGSの故障に注意する
  • アウディTTの故障率は高いと言い切れない

DGSの故障に注意する

アウディTTに限らず、全般的にDGS(トランスミッション)の故障が散見されます。

ギアの切り替わりでショックを感じるといった初期症状が主な例で、一部の車種ではリコール事例もあることからフィーリングで感じる故障の中でも要注意なものの一つです。

メカトロニクスの交換まで行う場合だと、数十万円(60万円前後まで増える)可能性があり、気になる症状が何か一つでもある場合はすばやく整備工場の整備を受けましょう。

アウディTTの故障率は高いと言い切れない

アウディTTの故障率は、高いと言い切れないのが現状です。その他の海外メーカーと比較すると特別高いとはいえず、国産メーカーと比べて電装や最先端技術による故障率がやや高い傾向になると考えられます。

  • ユーザーの数だけ故障の報告がある
  • 日本の土地・気候に合わせて作られていない
  • 最先端の技術が発展途上段階である
  • 前のオーナーのメンテナンスが不足している
  • 電装部品の多用によるトラブルが多発する

アウディの中古車で発生する故障と、故障率については以下のページも参考にしてください。

アウディTTの故障に関するリコール・サービスキャンペーン情報

アウディTTクーペ

アウディTTの故障に関するリコール・サービスキャンペーン情報は、以下のとおりです。

  • 原動機(エンジンカバー)の故障

原動機(エンジンカバー)の故障

アウディTTでは、原動機におけるカバーの強度が不十分であることにより、脱落するおそれがあるとして、リコール・サービスキャンペーンが発表されています(火災の注意喚起あり)。

令和3年8月2日~令和4年3月4日アウディ TT 45Tq

【国土交通省】リ コ ー ル 届 出 一 覧 表

アウディのリコール・サービスキャンペーンはすでにその多くが対応および終了済みですが、新たな情報がないか気になった際には、以下のアウディ公式サイトで確認できます。

>>公式サイトのリコール・サービスキャンペーン情報検索はこちら

故障しにくいアウディの中古車の選び方

故障しにくい中古車のアウディを選ぶときには、以下の販売店であるかを確認しましょう。

販売店の選び方

  • 納車前の整備をしっかりと行っているプロの販売店であること
  • アウディの整備にまで対応できる販売店であること
  • 商品車の販売状態が「室内外共に」綺麗で行き届いていること
  • アウディの販売・取り扱い実績が多くあること

また中古車のアウディは、以下の状態をチェックしておくとさらに安心できます。

チェックポイント内容
車検への適合状態カスタム車が多いため
外された純正品があるかも大切
展示状態車両の状態を見ることが大切
・ボディが綺麗か
・室内のクリーニングは問題ないか
・エンジンルームは綺麗か
エンジン音本来はそれほどうるさくない
・異音がある
・違和感がある
などは注意
オイル漏れオイル漏れという致命的な症状がないか
点検記録簿による修理歴(過去歴)すべて記録簿に記載することになっている
交換パーツは特に確認しておくべき
リコールの改善対象の改善は済んでいるか
機能やエンジン種類が豊富にある
・目的の機能があるか
・エンジンに違いはないか
などは要確認

なお、エンジンルームは可能であれば手を入れて確認しておきたい部分ですし、警告灯がついていないかもチェックしておきましょう。

また、故障は寿命を決めるものではなく、オーナー様が多い車種では「それだけ報告も多くなる」傾向にあります。

10万キロ・20万キロと、走行距離を重ねても整備がしっかりしていれば現役で問題のないフィーリングを楽しめますし、走行距離が短くても故障が相次ぐことは十分にありえます。

寿命の基準によっても異なる部分ではありますが、故障で判断するのではなく、その車両の状態やメンテナンスの記録からチェックすると良いでしょう。

走行距離が10万キロを超えている場合には…

アウディの定期的なメンテナンスを怠っていた場合、以下の懸念が挙げられます。

走行距離によるエンジンの懸念

  • パワーロスによる出力低下している
  • エンジンの静粛性が損なわれている
  • 燃費が低下している
  • クーラント(LLC)漏れ
  • エンジンオイル漏れ
  • ハブベアリングからの音
  • ドライブシャフトブーツのグリス漏れ
  • サスペンションからの音 など

詳しくは、以下のページで触れているのでぜひ参考にしてください。

アウディの故障を予防する方法

アウディでは、車検・点検時にはエンジン内部の洗浄整備により、故障を予防する方法がおすすめです。

例えば、故障は早めの発見が必要なため、最低1年に1度は点検を行うと良いでしょう。

また、エンジンオイルの管理不足は重大な故障を招く可能性が高いことから、定期的な交換をおすすめしています。

さらには、アウディの故障で多いトランスミッションが精密機械であることも踏まえて、DSGオイルの定期交換により故障予防に努めましょう。

中古車オーダー販売 | カムズファクトリー

まとめ

アウディTTに発生しやすい故障と、修理費用の目安は以下のとおりです。

TTの故障箇所と費用まとめ

・タイミングベルトの故障:約6〜12万円
・Sトロニック(ミッション)の故障:60〜80万円
・パワーウィンドウの故障:5,000円〜5万円

中古車で購入した場合には、整備や現在の消耗品の状態によって、故障のしやすさが変わりますので、適切に対応を続けて長く乗り続けましょう。

TTの故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。専門店として30年以上の実績と高い技術力で、低価格・高品質な修理をお約束します。

中古車販売も手がけておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせはこちら



ボルボ・アウディ・ワーゲンのことならCAM'S FACTORY

ボルボ・アウディ・ワーゲンの事なら何なりと横浜市の専門店にお問合せ下さい!
あなたのお悩み、お困り事を解決いたします!

お電話でお問い合わせ0120-315-610

(9:30~18:00 日祝 10:00〜18:00 月曜・第2火曜日休)