アウディは10万キロを超えると、買い替え・車検で悩むオーナー様が多くなりますよね。
「まだまだ現役で走っていて大きな問題がない」「5万キロを超えると中古車市場でお得になっていて不安」などの意見を見聞きすることがあり、不安を感じるケースも多くあります。
そこで今回は、10万キロ超えのアウディオーナー様が知っておきたい車検や買い替えのタイミング、メンテナンスを現役メカニックがわかりやすく解説します。
なお、本記事ではアウディの車種に関係なく参考にしていただける内容で解説しておりますので、ぜひ全オーナー様は最後までご一読ください。
愛車の走行距離が10万キロを超え、買い替えか車検か迷っているオーナー様、カムズにご相談ください。アウディ専門店ならではの豊富な知識と経験で、最適なご提案をいたします。
アウディで10万キロを超えた車検はあり
愛車のアウディで走行距離が10万キロを超えていた場合であっても、車検という選択肢は『あり』です。
10万キロを超えると気になるエンジンの状態では、定期的なメンテナンスを怠っていた場合、以下の懸念が挙げられます。
- パワーロスによる出力低下している
- エンジンの静粛性が損なわれている
- 燃費が低下している
- クーラント(LLC)漏れ
- エンジンオイル漏れ
- ハブベアリングからの音
- ドライブシャフトブーツのグリス漏れ
- サスペンションからの音 など
なかでも燃費はわかりやすい状態で、著しく悪いといったことも考えられます。
そこで、カムズでは本来の性能でアウディに乗り続けていただくため、走行距離が10万キロを超えた状態の場合は、車検で以下のパーツ交換をおすすめしております(詳しくは後述)。
おすすめの交換パーツ例
- タイミングベルト(必須)
- スパークプラグ交換
- エアフィルター交換
- DSGオイルの予防交換 など
走行距離の少ないアウディと比べると少し費用はかかりますが、車検で必要な整備を実施すると、本来の性能で安全に乗り続けられます。
水回りも要注意ポイント
アウディの走行距離が10万キロを超えたときには、車検のタイミングで以下に挙げたような水回りの整備も実施しましょう。
- 経年劣化によるリザーブタンクからの漏れ
- リザーブタンクアッパー、ロアホースの劣化
- ウォーターポンプの劣化による水漏れ
水回りの消耗品は気づかないうちに摩耗や経年劣化を発生させ、異常が発生する可能性が高くなるからです。
例えば、リザーブタンクのひび割れやタンクキャップ不良による水圧の異常が発生し、走行中に水温異常警告灯が点灯することがあります。
また、ウォーターポンプと呼ばれるエンジンと一緒に回り、水を循環させる役割のあるパーツも消耗度が高く故障のリスクが高い箇所です。
すべては日頃からのメンテナンス次第ではありますが、その他にも以下のパーツの確認もおすすめしております。
確認しておきたいパーツ例
- ファンベルト
- ホール類
- 冷却ファン
- センサー異常 など
走行距離10万キロを超えたアウディの予防整備として、どの程度まで車検で対応するのかは整備士との相談で決められますので、十分に打ち合わせしておきましょう。
10万キロを超えたアウディの車検代の目安
10万キロを超えたアウディにかかる車検代の目安は、不具合箇所の整備も含めて「約20〜30万円」です(車種によって若干の相違あり)。
また、車検を機に乗り続けるようであれば予防整備によって、以下の確認・交換をおすすめします。
- 水回り
- 足回り
- タイミングベルト交換
- DSGオイル交換 など
ただ、車検の見積もり総額が「40万円以上」である場合、先のことを考えて乗り換えも検討するタイミングです。
カムズでは、乗り換えを検討されている人に向けて中古車販売を手がけており、さらには「思い入れがあって車検を通したい」とお考えのケースでも柔軟に提案・対応しております。
まずは、お問い合わせからお気軽にお問い合わせください。
10万キロ超えアウディの車検代が「高い」理由
10万キロ超えのアウディにかかる車検代が高い理由は、不具合箇所の交換や予防整備によって長く乗り続けるために必要な対応が増えるからです。
もちろん、予防整備を減らせば費用自体は抑えられますが、その後に起きる大きなトラブルを未然に防ぎ、トータルで安心して乗り続けるために必要なメンテナンスもいくつかあります。
また、ディーラーでは純正の部品を使いながら、徹底的にマニュアル化された品質の整備を受けられる一方で、費用が高くなる傾向にあるのも実情です。
民間整備工場で依頼する場合は、プロとしての実績を持って、柔軟に対応できる場所を見つけることが「車検費用を抑えながら長く乗るための秘訣」ともいえるでしょう。
10万キロ超えアウディの車検ポイント
・車検にかかる費用は「約20〜30万円」
・乗り換えは「約40万円以上」が目安
10万キロ超えアウディの車検で交換する部品例
アウディで走行距離が10万キロを超えている場合、以下の部品は交換をおすすめします。
交換部品の例 | 交換理由 |
---|---|
リザーブタンク、アッパー、ロアホース | 水漏れ予防 |
タペットカバーパッキン | エンジンオイル漏れ予防 |
DGSオイルエレメント交換 | トランスミッショントラブル予防、改善 |
タイミングベルト、ウォータポンプ | ベルト切れ予防 |
フロントサスペンションアーム | アームブッシュの劣化 |
経年劣化によって大きなトラブルが発生しないためにも、細かい部分まで確認をおすすめしております。
費用はかかりますが、交換する部品の例と理由を考えながら、無理のない車検を検討して長く乗り続けましょう。
アウディは10万キロを超えて何万キロまで乗れる?
10万キロを超えたアウディがどこまで走れるかは、メンテナンス次第で決まります。
どのような車でも経年劣化によって不具合は発生しますから、都度直しながら乗らないと長持ちはしないからです。
「愛着があって長く乗りたい」とお考えでしたら、不具合が重ねて出ることもアウディが持つ特徴として考えておくことをおすすめします。
なお、より長く走らせたいと考えたときには、「エンジン」「トランスミッション」などへ、日頃のメンテナンスを実施しましょう。
車の乗りつぶしは何年?
一般的に車の乗りつぶし(車自体の価値が下がる時期まで乗ること)は、2回目の車検である5年または、3回目となる7年目を目安とします。
1年間に増える走行距離の目安は、「10,000キロ」と言われているため、およそ5〜7万キロとなるでしょう。
ただ、一般財団法人「自動車検査登録情報協会」の平均使用年数によると、令和3年3月末の時点で乗用車は「13.87年」が同じ車に乗り続ける年数の平均値ですから、まだまだ乗り続けようと思えば愛車を手放さずに一緒にいられます。
また、アウディを含めて車は定期的なメンテナンスや修理を続けると、10万キロや20万キロを超えて現役で走り続けるものです。
一種の基準としては使えますが、例外的な車種があることも覚えておきましょう。
なお、アウディは古い年式のもので走行距離が10万キロを超えていても、中古車市場で一定の価値がついている場合がありますので、乗りつぶしの年数はさらに伸びると考えられます。
10万キロを超えたアウディのおすすめメンテナンス
10万キロを超えたアウディのおすすめメンテナンスは、以下が挙げられます。
- 水回りのホース、ウォーターポンプ、エキスパンションタンク等の交換
- エンジンカーボン系クリーニング、ATオイル交換による不具合要望整備
- タペットカバーパッキン、ドライブシャフトブーツ等の交換 など
こうした部品の多くは、日頃の整備により定期交換・予防整備をおすすめします。
10万キロを超えたアウディの車検に関するQ&A
アウディで走行距離が10万キロを超えた車検に関連し、よく寄せられる質問に回答します。
- 10万キロ越えアウディのA3・A6・A7で車検代は変わる?
- アウディは20万キロを超えても車検はあり?
- アウディの10万キロ超えは購入しても大丈夫?
10万キロ越えアウディのA3・A6・A7で車検代は変わる?
10万キロ超えのアウディで、「A3・A6・A7」で車検代は、使用されているパーツの違いや仕様によって変化します。
また、どの程度までメンテナンスされているかでも影響され、作業工数によっても前後するでしょう。
さらに、交換パーツの価格自体が車種によって異なることからも、およその目安として計算した車検代からズレが起きることもあります。
アウディは20万キロを超えても車検はあり?
10万キロ超えのアウディが何度も車検をクリアし、20万キロを超えていた場合であっても、カムズでは「車検をおすすめしない」方向でお話しております。
もちろん、日常点検や整備の状態によっては20万キロを超えて乗り続けられることは十分にあるでしょう。
しかし、エンジン・ミッションという代表的な部品に加えて、付属部品の劣化が進んでいることで「故障の発生率が高まっている」可能性が非常に高くなります。
愛着がある場合は修理・整備を承っておりますが、これからのことを考えると乗り換えも検討する時期と言えます。
アウディの10万キロ超えは購入しても大丈夫?
アウディの10万キロ超えは、安いからと飛びついて購入するのは危険です。
過去の整備歴をよく確認し、交換パーツを含めて定期的なメンテナンスが実施されているかを確認しましょう。
整備歴を確認できない場合は、現状でオイル漏れなどがないかをよく見る、または聞くことが大切です。
10万キロを超えてからは、メンテナンスと整備をどれだけ行っても、走行距離の少ない正常なアウディと比べて故障率が高くなることは念頭に入れておいてください。
まとめ
アウディは、走行距離が10万キロを超えている場合でも、車検の選択肢は『あり』です。
ただ、車検代が約40万円を超えてくる場合は、乗り換えまで検討してみてください。
およその車検代の目安は、「約20〜30万円」ですが、車種や整備状態で上下します。
走行距離はあくまでも車両の状態を示す一つの指標なため、定期的なメンテナンスを受けることが長く乗り続けるための秘訣です。
愛車の走行距離が10万キロを超え、買い替えか車検か迷っているオーナー様、カムズにご相談ください。アウディ専門店ならではの豊富な知識と経験で、最適なご提案をいたします。
中古車販売も手がけておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。