現役メカニックが解説!アウディS4のよくある故障と修理・車検費用

アウディ (Audi)

アウディの中でも、スポーツセダンとして人気のS4。

A4アバントをベースに作られたハイパフォーマンスワゴンで、走行性能を向上する最新技術が標準装備されているのが特徴です。しかし、最新技術は故障のきっかけになることが多く、オーナー様は不安に感じることがあるはずです。

そこで今回は、アウディS4の故障や弱点を現役メカニックがわかりやすく解説します。

なお、本記事ではアバントやカブリオレを含めて「アウディS4」と総称し、その故障や修理について触れていますので、ぜひ最後までご一読ください。

S4の故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。専門店として30年以上の実績と高い技術力で、高品質な修理・車検・カスタムに対応。アウディ愛好家のカーライフをサポートいたします。

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アウディS4で起きやすい故障と費用

S4全体

アウディS4で起きやすい故障は、以下のとおりです。

S4で起きやすい故障

  • サーモスタットの故障
  • Sトロニック(ミッション)の故障
  • エンジンのチェックランプ点灯の故障

それぞれ、故障の内容と修理費用の目安を現役メカニックが紹介します。

いずれも故障してしまうと修理にかかる費用が高くなりやすいですから、日頃からメンテナンスを定期的に受けておきましょう。

サーモスタットの故障

アウディS4では、サーモスタットの動作不良によって、オーバーヒートの発生が故障として挙げられます。

単なる冷却水の漏れによって、水温が上昇した場合は追加によって対応できるものの、サーモスタットに不具合がある場合はスーパーチャージャーなどを取り外す大きな修理となるケースが多いです。

アウディS4のサーモスタットの故障では、工賃やパーツ代などで「約数万円〜25万円」がかかります。

Sトロニック(ミッション)の故障

アウディS4では、Sトロニック(いわゆるミッション)の故障でギアが入らなくなるといった故障が発生します。

走行中に警告灯が点灯し、少し待つとギアが入ることで走行可能な状態となりますが、エンジンの停止と主に再始動できなくなるトラブルに発展することから素早い対応が必要です。

アウディS4のSトロニックの故障では、工賃や部品代などで「約60〜80万円」がかかります。

エンジンのチェックランプ点灯の故障

アウディS4では、ECUの不具合によってエンジンチェックランプが点灯する故障が発生します。

経年劣化によって不具合を起こすことが多くの原因ですが、セダンおよびアバントでは診断プログラムが誤判定することでサービスキャンペーンを実施したこともあるものです。

アウディS4のチェックランプ点灯の故障では、工賃や部品代などで「約5,000円〜5万円」がかかります。

S4の故障箇所と費用まとめ

・サーモスタットの故障:数万円〜25万円
・Sトロニック(ミッション)の故障:60〜80万円
・エンジンのチェックランプ点灯の故障:5,000円〜5万円

アウディS4における故障・修理の流れ

アウディS4における故障・修理の流れは、以下のとおりです。

  • ディーラー・専門店に見積もりをもらう
  • 予算に合わせて修理を受ける

場合によっては、予算が足りなかったり、想定以上の費用で買い替えを検討したりすることもあります。

アウディS4の故障を安く修理するなら

アウディS4の故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。

  • パーツ代が高くて困っている
  • 敷居が高くて修理を依頼しにくい
  • 緊急対応をお願いしたい

アウディS4の故障に限らず、専門店として30年以上の実績と高い技術力で、低価格・高品質な修理をお約束します。

お困りの際は、先ずはご来社いただき症状をお見せ頂ければ適切なアドバイスもさせていただき、お見積りもご提示させていただきます。

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アウディS4の故障で知っておきたいポイント

アウディS4の故障で知っておきたいポイントは、以下のとおりです。

症状に気がついたら問い合わせ

  • エンジンのアイドリングが不安定なった
  • エンジンの吹け上がりが悪くなった
  • 異音などの音に敏感になる
  • 警告灯が点灯したら放置しない

エンジンのアイドリングや吹け上がりの不調は、アウディの代表的な故障によって引き起こされる症状です。

また、各種パーツの破損では異音を発生させるケースが多いため、敏感に感じ取れると早期発見に繋がります。

なお、警告灯が点灯した場合でも走行できることで軽視されやすいですが、放置すると大きなトラブルに発展することも少なくありませんので、すぐに問い合わせしてください。

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そのほか、代表的な故障で知っておきたいポイントを以下2つにわけて紹介します。

  • 異音等でうるさいならブッシュ類を疑う
  • 壊れやすいのはS4だけではない

異音等でうるさいならブッシュ類を疑う

アウディS4で、異音等が発生し、うるさいと感じる際にはブッシュ類を疑います。

経年劣化によって発生した亀裂が主な原因で、アウディ全般に見られるよくある故障です。

ただし、場合によってはSトロニックの故障が隠れていることもあるため、異音を感じた際には整備工場によるメンテナンスおよびチェックをおすすめします。

壊れやすいのはS4だけではない

アウディS4が壊れやすいと心配しているオーナー様もおられますが、全般的に国産車と比べるとやや故障率が高い傾向にあります。

故障率が高いとされる理由

  • ユーザーの数だけ故障の報告がある
  • 日本の土地・気候に合わせて作られていない
  • 最先端の技術が発展途上段階である
  • 前のオーナーのメンテナンスが不足している
  • 電装部品の多用によるトラブルが多発する

などの理由から、ブッシュ類や電装部品のトラブルをよく見かけます。日常メンテナンスや定期的な整備を行えば、長く乗り続けられる車なので、丁寧なケアを続けるようにしましょう。

なお、故障率については以下のページをご覧ください。

アウディS4の故障に関するリコール・サービスキャンペーン情報

アウディS4の故障に関するリコール・サービスキャンペーン情報は、以下のとおりです。

  • 燃料装置の故障
  • フロントエアバッグの故

燃料装置の故障

アウディS4では、燃料装置において耐久性が不足し、エンドキャップ部が破損することで燃料が漏れる恐れがあるとして、リコール・サービスキャンペーンが発表されています。

平成26年7月18日~平成28年1月21日アウディ S4
アウディ S4 アバント

【国土交通省】リ コ ー ル 届 出 一 覧 表

フロントエアバッグの故障

アウディS4では、エアバッグ制御コンピュータの不具合によって、展開信号が適切に送られないことで正常に動作しないとして、リコール・サービスキャンペーンが発表されています。

平成24 年3 月12 日~平成26 年7 月4 日アウディ S4
アウディ S4 アバント
平成26 年7 月18 日~平成26 年10 月21 日アウディ S4
アウディ S4 アバント

【国土交通省】リ コ ー ル 届 出 一 覧 表

アウディのリコール・サービスキャンペーンはすでにその多くが対応および終了済みですが、新たな情報がないか気になった際には、以下のアウディ公式サイトで確認できます。

>>公式サイトのリコール・サービスキャンペーン情報検索はこちら

故障しにくいアウディの中古車の選び方

故障しにくい中古車のアウディを選ぶときには、以下の販売店であるかを確認しましょう。

販売店の選び方

  • 納車前の整備をしっかりと行っているプロの販売店であること
  • アウディの整備にまで対応できる販売店であること
  • 商品車の販売状態が「室内外共に」綺麗で行き届いていること
  • アウディの販売・取り扱い実績が多くあること

また中古車のアウディは、以下の状態をチェックしておくとさらに安心できます。

チェックポイント内容
車検への適合状態カスタム車が多いため
外された純正品があるかも大切
展示状態車両の状態を見ることが大切
・ボディが綺麗か
・室内のクリーニングは問題ないか
・エンジンルームは綺麗か
エンジン音本来はそれほどうるさくない
・異音がある
・違和感がある
などは注意
オイル漏れオイル漏れという致命的な症状がないか
点検記録簿による修理歴(過去歴)すべて記録簿に記載することになっている
交換パーツは特に確認しておくべき
リコールの改善対象の改善は済んでいるか
機能やエンジン種類が豊富にある
・目的の機能があるか
・エンジンに違いはないか
などは要確認

なお、エンジンルームは可能であれば手を入れて確認しておきたい部分ですし、警告灯がついていないかもチェックしておきましょう。

また、故障は寿命を決めるものではなく、オーナー様が多い車種では「それだけ報告も多くなる」傾向にあります。

10万キロ・20万キロと、走行距離を重ねても整備がしっかりしていれば現役で問題のないフィーリングを楽しめますし、走行距離が短くても故障が相次ぐことは十分にありえます。

寿命の基準によっても異なる部分ではありますが、故障で判断するのではなく、その車両の状態やメンテナンスの記録からチェックすると良いでしょう。

走行距離が10万キロを超えている場合には…

アウディの定期的なメンテナンスを怠っていた場合、以下の懸念が挙げられます。

走行距離によるエンジンの懸念

  • パワーロスによる出力低下している
  • エンジンの静粛性が損なわれている
  • 燃費が低下している
  • クーラント(LLC)漏れ
  • エンジンオイル漏れ
  • ハブベアリングからの音
  • ドライブシャフトブーツのグリス漏れ
  • サスペンションからの音 など

詳しくは、以下のページで触れているのでぜひ参考にしてください。

アウディの故障を予防する方法

アウディでは、車検・点検時にはエンジン内部の洗浄整備により、故障を予防する方法がおすすめです。

例えば、故障は早めの発見が必要なため、最低1年に1度は点検を行うと良いでしょう。

また、エンジンオイルの管理不足は重大な故障を招く可能性が高いことから、定期的な交換をおすすめしています。

さらには、アウディの故障で多いトランスミッションが精密機械であることも踏まえて、DSGオイルの定期交換により故障予防に努めましょう。

中古車オーダー販売 | カムズファクトリー

まとめ

アウディS4に発生しやすい故障と、修理費用の目安は以下のとおりです。

S4の故障箇所と費用まとめ

・サーモスタットの故障:数万円〜25万円
・Sトロニック(ミッション)の故障:60〜80万円
・エンジンのチェックランプ点灯の故障:5,000円〜5万円

中古車で購入した場合には、整備や現在の消耗品の状態によって、故障のしやすさが変わりますので、適切に対応を続けて長く乗り続けましょう。

S4の故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。専門店として30年以上の実績と高い技術力で、低価格・高品質な修理をお約束します。

中古車販売も手がけておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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