アウディの中でも、本格派SUVとして人気のQ5。
洗練されたデザインに加えて独特なサイズによる存在感は高い質感を誇り、インテリアも映えるQ5は車高の高さおよび4WDの安心感からも注目される車種です。しかし、乗り続けていると故障が発生し、費用がかかることも気になる事柄の一つではないでしょうか。
そこで今回は、アウディQ5の故障や弱点を現役メカニックがわかりやすく解説します。
なお、本記事ではクワトロやハイブリッドおよびスポーツモデルを含めて「アウディQ5」と総称し、その故障や修理について触れていますので、ぜひ最後までご一読ください。
Q5の故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。専門店として30年以上の実績と高い技術力で、高品質な修理・車検・カスタムに対応。アウディ愛好家のカーライフをサポートいたします。
アウディQ5で起きやすい故障と費用
アウディQ5で起きやすい故障は、以下のとおりです。
Q5で起きやすい故障
- MMI(ナビ)の画面が消える
- 冷却水の漏れ
- ディーゼル特有の故障
それぞれ、故障の内容と修理費用の目安を現役メカニックが紹介します。
いずれも故障してしまうと修理にかかる費用が高くなりやすいですから、日頃からメンテナンスを定期的に受けておきましょう。
MMI(ナビ)の画面が消える
アウディQ5では、MMI(ナビ)が消える(ブラックアウトする)という故障がちらほら見受けられます。
そのほかにも、音はなるけどモニターだけ映らないといったものも含まれます。
原因は配線のショートによってヒューズの破損を起こしたり、コンピューターのトラブルだったりがすることが挙げられます。
MMI(ナビ)の故障では、工賃や部品代で「約5〜100万円」がかかります。
冷却水の漏れ
アウディQ5では、ラジエーターやホース類から冷却水が漏れる故障が代表的なものに挙げられます。
主に経年劣化によって発生するもので、場合によっては多くの部品を交換する必要が出てしまって高額になりやすいものでもあります。
アウディQ5の冷却水漏れでは、工賃や部品代で「約2〜10万円」がかかります。
ディーゼル特有の故障
アウディQ5では、低燃費でありながらも余裕のあるパワーを生み出すディーゼルが用いられていますが、これらを実現するために使われている部品が故障することがあります。
主に経年劣化による不具合ではありますが、ガソリン車では使われないポンプやインジェクターおよびフィルター等の部品が採用されていることで、やや高額になりやすい特徴も持っています。
アウディQ5のディーゼル特有の故障では、工賃や部品代で「約数万円〜」がかかります。
Q5の故障箇所と費用まとめ
・MMI(ナビ)の画面が消える:5〜100万円
・冷却水の漏れ:約2〜10万円
・ディーゼル特有の故障:数万円〜状態次第
アウディQ5における故障・修理の流れ
アウディQ5における故障・修理の流れは、以下のとおりです。
- ディーラー・専門店に見積もりをもらう
- 予算に合わせて修理を受ける
場合によっては、予算が足りなかったり、想定以上の費用で買い替えを検討したりすることもあります。
アウディQ5の故障を安く修理するなら
アウディQ5の故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。
- パーツ代が高くて困っている
- 敷居が高くて修理を依頼しにくい
- 緊急対応をお願いしたい
アウディQ5の故障に限らず、専門店として30年以上の実績と高い技術力で、低価格・高品質な修理をお約束します。
お困りの際は、先ずはご来社いただき症状をお見せ頂ければ適切なアドバイスもさせていただき、お見積りもご提示させていただきます。
アウディQ5の故障で知っておきたいポイント
アウディQ5の故障で知っておきたいポイントは、以下のとおりです。
症状に気がついたら問い合わせ
- エンジンのアイドリングが不安定なった
- エンジンの吹け上がりが悪くなった
- 異音などの音に敏感になる
- 警告灯が点灯したら放置しない
エンジンのアイドリングや吹け上がりの不調は、アウディの代表的な故障によって引き起こされる症状です。
また、各種パーツの破損では異音を発生させるケースが多いため、敏感に感じ取れると早期発見に繋がります。
なお、警告灯が点灯した場合でも走行できることで軽視されやすいですが、放置すると大きなトラブルに発展することも少なくありませんので、すぐに問い合わせしてください。
そのほか、代表的な故障で知っておきたいポイントを以下3つにわけて紹介します。
- 日常メンテナンスはかかさない
- 冷却水およびオイル漏れをチェックする
- 警告灯がついたらすぐ対応する
日常メンテナンスはかかさない
アウディQ5は、冷却水の漏れであったり、ディーゼル特有の部品が経年劣化によって破損したりするリスクがあることから、日ごろからのメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
例えば、車体の下に水たまりがある、エンジンルームが汚れているなどだと要注意です。
違和感があったときには、最寄りの整備工場で確認を受けることをおすすめします。
冷却水およびオイル漏れをチェックする
先ほども軽く触れましたが、アウディQ5の冷却水およびオイル漏れをチェックしましょう。
オイルメーターが正常な値を示しているか、異臭が出ていないかに加えて、車体の下に水たまり(シミ)のようなものがないかも確認しておきます。
冷却水がなくなるとボンネットから煙が出て大きなトラブルになることがありますし、オイルも同様に他の経年劣化部品を破損することで修理費用が高くなります。
警告灯がついたらすぐ対応する
アウディQ5に限った話ではありませんが、警告灯にいずれかのマークがついたらすぐに整備工場へ確認してもらうことをおすすめします。
なかには、つきっぱなしでも走れるものがありますが、いきなりエンジンがかからなくなる(止まる)といったことが起きて、レッカー車を呼ぶ大きな問題となります。
場合によっては、走行中に破損した部品が別のパーツを破損するといったことでエンジンそのものがダメになるという可能性も捨てきれないため、警告灯は要注意の故障です。
アウディQ5の故障に関するリコール・サービスキャンペーン情報
アウディQ5の故障に関するリコール・サービスキャンペーン情報は、以下のとおりです。
- 燃料ポンプフィルターフランジの故障
- 保護カバー取り付けの故障
燃料ポンプフィルターフランジの故障
アウディQ5では、燃料ポンプフィルターフランジの取り付け位置が不適切なことで、雨水等により劣化が早まるおそれがあるとして、リコール・サービスキャンペーンが発表されています。
平成21 年3 月17 日~平成24 年8 月28 日 | アウディQ5 3.2q |
平成24 年10 月9 日~平成29 年3 月15 日 | アウディQ5 2.0Tq |
平成24 年10 月9 日~平成26 年7 月15 日 | アウディQ5 3.0Tq |
平成25 年8 月16 日~平成29 年1 月17 日 | アウディSQ5 |
平成24 年10 月17 日~平成26 年10 月28 日 | アウディQ5 ハイブリッド |
【消費者庁】乗用車(アウディ アウディ Q5 2.0Tq 他) – 修理
保護カバー取り付けの故障
アウディQ5では、リヤシート下に取り付けられたデータバスダイアグノシスインターフェースにおいて、シーリングが不十分であることから短絡が発生する可能性があるとして、リコール・サービスキャンペーンが発表されています。
平成21 年3 月17 日~平成24 年8 月28 日 | アウディQ5 3.2q |
平成21 年4 月16 日~平成24 年10 月9 日 | アウディQ5 2.0Tq |
平成24 年10 月9 日~平成26 年7 月15 日 | アウディQ5 3.0Tq |
平成25 年8 月16 日~平成29 年1 月17 日 | アウディSQ5 |
平成24 年10 月17 日~平成26 年10 月28 日 | アウディQ5 ハイブリッド |
【アウディ公式】データバスダイアグノシスインターフェースの 保護カバー取り付け改修
アウディのリコール・サービスキャンペーンはすでにその多くが対応および終了済みですが、新たな情報がないか気になった際には、以下のアウディ公式サイトで確認できます。
>>公式サイトのリコール・サービスキャンペーン情報検索はこちら
故障しにくいアウディの中古車の選び方
故障しにくい中古車のアウディを選ぶときには、以下の販売店であるかを確認しましょう。
販売店の選び方
- 納車前の整備をしっかりと行っているプロの販売店であること
- アウディの整備にまで対応できる販売店であること
- 商品車の販売状態が「室内外共に」綺麗で行き届いていること
- アウディの販売・取り扱い実績が多くあること
また中古車のアウディは、以下の状態をチェックしておくとさらに安心できます。
チェックポイント | 内容 |
---|---|
車検への適合状態 | カスタム車が多いため 外された純正品があるかも大切 |
展示状態 | 車両の状態を見ることが大切 ・ボディが綺麗か ・室内のクリーニングは問題ないか ・エンジンルームは綺麗か |
エンジン音 | 本来はそれほどうるさくない ・異音がある ・違和感がある などは注意 |
オイル漏れ | オイル漏れという致命的な症状がないか |
点検記録簿による修理歴(過去歴) | すべて記録簿に記載することになっている 交換パーツは特に確認しておくべき |
リコールの改善 | 対象の改善は済んでいるか |
機能やエンジン | 種類が豊富にある ・目的の機能があるか ・エンジンに違いはないか などは要確認 |
なお、エンジンルームは可能であれば手を入れて確認しておきたい部分ですし、警告灯がついていないかもチェックしておきましょう。
また、故障は寿命を決めるものではなく、オーナー様が多い車種では「それだけ報告も多くなる」傾向にあります。
10万キロ・20万キロと、走行距離を重ねても整備がしっかりしていれば現役で問題のないフィーリングを楽しめますし、走行距離が短くても故障が相次ぐことは十分にありえます。
寿命の基準によっても異なる部分ではありますが、故障で判断するのではなく、その車両の状態やメンテナンスの記録からチェックすると良いでしょう。
走行距離が10万キロを超えている場合には…
アウディの定期的なメンテナンスを怠っていた場合、以下の懸念が挙げられます。
走行距離によるエンジンの懸念
- パワーロスによる出力低下している
- エンジンの静粛性が損なわれている
- 燃費が低下している
- クーラント(LLC)漏れ
- エンジンオイル漏れ
- ハブベアリングからの音
- ドライブシャフトブーツのグリス漏れ
- サスペンションからの音 など
詳しくは、以下のページで触れているのでぜひ参考にしてください。
アウディの故障を予防する方法
アウディでは、車検・点検時にはエンジン内部の洗浄整備により、故障を予防する方法がおすすめです。
例えば、故障は早めの発見が必要なため、最低1年に1度は点検を行うと良いでしょう。また、エンジンオイルの管理不足は重大な故障を招く可能性が高いことから、定期的な交換をおすすめしています。
さらには、アウディの故障で多いトランスミッションが精密機械であることも踏まえて、DSGオイルの定期交換により故障予防に努めましょう。
まとめ
アウディQ5に発生しやすい故障と、修理費用の目安は以下のとおりです。
Q5の故障箇所と費用まとめ
・MMI(ナビ)の画面が消える:5〜100万円
・冷却水の漏れ:約2〜10万円
・ディーゼル特有の故障:数万円〜状態次第
中古車で購入した場合には、整備や現在の消耗品の状態によって、故障のしやすさが変わりますので、適切に対応を続けて長く乗り続けましょう。
Q5の故障なら、アウディ専門店のカムズにおまかせください。専門店として30年以上の実績と高い技術力で、低価格・高品質な修理をお約束します。
中古車販売も手がけておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。