アウディのエンジン音が、エンジンオイルの選択1つで激変する?
アウディのメンテナンスで、つい見過ごされがちなオイル交換。その適正な交換時期や方法に頭を悩ませていることでしょう。
大切なアウディに乗り続けるためにも、適切な知識と注意点を身につけることが大切です。しかし、万が一のエンジントラブルを想像すると、交換の手間や費用も気がかりになるはずです。
そこで、この記事では、アウディのオイル交換に関する様々な疑問を解消し、最適なメンテナンス方法を紹介します。ぜひ本記事を参考にし、エンジンのいきいきとした動きを取り戻し、心地よいドライブをいつでも楽しめる安心を手に入れましょう。
アウディのオイル交換の頻度は距離と期間で決まる
まず、アウディのオイル交換の頻度、いわゆるタイミングは距離と期間で決まります。
オイルの種類 | 交換頻度 |
---|---|
アウディ純正のオイル | 1年または15,000km、最長2年または30,000km |
一般的なオイル | 6か月または5,000km走行ごと |
これらのポイントについて、順に詳しく見ていきます。
アウディ純正のオイル
第一に、アウディおよび同グループに属するフォルクスワーゲンの公式情報によると、アウディ車のオイル交換頻度は、1年または15,000kmが基本です。また、最長で2年または30,000kmまで延長可能とされています。
アウディディーラーのオイルは長寿命で性能が高く、通常よりも耐久性に優れ、劣化しにくい特性を有しています。そのため、ロングライフを実現していることが特徴です。
一般的なオイル
第二に、一般的なオイルの場合は、おおよそ5,000kmが基本です。実際、弊社「カムズファクトリー」では、6か月または5,000km走行ごとの交換を推奨しています。
もし、補充や交換をされなくても、エンジン内部の汚れや、オイルの質の低下を防ぐため、5,000kmごとのチェックを受けておくと安心です。オイルの汚れや量の減少がないか確認し、必要に応じて交換を行いましょう。
アウディのオイル交換をしないと危険な理由
アウディのオイルを交換しないことの危険性について、以下の5つに分けて紹介します。
オイルを交換しないと危険な理由
- 燃費が悪化する
- エンジンが破損する
- エンジンの焼き付きが起きる
- オイルの上がり・下がりが起きる
- 走行不能になる
燃費が悪化する
第一に、アウディのオイルを定期的に交換しないと潤滑作用が低下し、これが動作効率の低下に繋がります。オイルは長時間に渡って熱や外気に触れることで酸化が進み、性能が低下します。その結果、部品間の摩擦抵抗が増加し、燃費も悪化するものです。
実際、エンジンは油膜によって潤滑され動いているため、オイルが劣化すると部品は適切に保護されずに磨耗も激しくなり、さらに燃費の効率まで落ちることになります。そして、長期にわたってオイルを交換しないことで燃費の低下だけでなく、エンジンの損傷リスクも高まります。
エンジンが破損する
第二にアウディのオイル交換を怠ると、金属部品同士の摩擦抵抗が増加し、エンジンも破損するリスクがあります。
オイルは古くなると酸化が進み、潤滑効果が低下します。それにより部品の摩耗や損傷が生じ、最悪の場合はエンジンが故障するためです。
損傷が激しい場合は、高価なパーツ交換やオーバーホール、あるいはエンジンの交換も必要になることがあり、大幅な修理費用が発生することも考えられます。
エンジンの焼き付きが起きる
第三に、エンジンの焼き付きが起きることも挙げられます。オイルが劣化し、その潤滑作用や洗浄作用が低下すると、金属部品間の抵抗が高まり、熱を持ちやすくなります。
最終的に、エンジンが過剰な摩擦と高温にさらされ続けることで焼き付きのリスクが高くなり、車も動かなくなる恐れまであるでしょう。オイルには摩耗を防ぐだけでなく、汚れを洗い流し、部品を清潔に保つ役割もあるため、エンジンは潤滑油が劣化している間もダメージを受け続けてしまいます。
オイルの上がり・下がりが起きる
第四に、アウディのオイル交換を怠ると、オイルの上がり・下がりを引き起こすリスクがあります。オイル上がりはオイルがエンジン内の燃焼室に入り込み、燃焼過程で消費される現象であり、マフラーから臭いのある白煙が出る原因にもなります。
また、オイル下がりは、オイルの過度な消耗を意味し、エンジン内部の部品がオイル不足で適切な保護を受けられず、最終的にエンジン故障につながるリスクがあります。
走行不能になる
第五に、アウディのオイルを交換しないことが走行不能につながる危険性もあるでしょう。ここまで触れたように、摩擦熱が上昇しエンジンまで焼き付くと、シリンダーとピストンは停止し固着します。その結果、走行不能に陥る可能性が非常に高くなります。
また、オイルの上がり下がりによって故障すると、常にエンジンを正常に動かし続けることもできないでしょう。このように、オイルの交換を怠るとエンジンが正常に機能しなくなり、結果として走行不能という深刻なトラブルに直面するリスクが伴います。
アウディのオイルを交換する方法
アウディのオイルを交換する際には、以下の4つの方法があります。
オイルを交換する方法
- 専門店に依頼する
- ディーラーに依頼する
- スタンドに依頼する
- 自ら交換する
専門店に依頼する
1つ目の方法は、アウディのオイル交換を専門店に依頼することです。専門店に依頼する方法のメリットは、アウディのオイル交換に必要な知識や技術を持ったスタッフが対応してくれることです。
また、専門店ではアウディに適したオイルを選んでくれたり、オイル交換のタイミングや頻度をアドバイスしてくれたりすることもあります。専門店に依頼する方法のデメリットは、保有する技術に左右されたり、扱える店舗も少なかったりすることが挙げられます。
ディーラーに依頼する
2つ目の方法が、オイルの交換をディーラーに依頼する方法です。この方法のメリットは、オイルの種類や量を気にせずに済むことや、交換作業を専門的に行ってもらえることです。
ディーラーに依頼する場合は、車検や点検のタイミングで一緒に行うと便利です。デメリットは、費用がかかることや、予約が必要な場合もあるでしょう。ディーラーに依頼する際は、事前に料金や所要時間を確認しておくことが大切です。
スタンドに依頼する
3つ目が、アウディのオイル交換をスタンドに依頼するという方法です。この方法のメリットは、専門的な知識や技術が必要ないことです。スタンドのスタッフがオイルの種類や量を選んでくれますし、交換作業も任せられます。また、時間や手間がかからないことも魅力的です。
自分でやる場合は、オイルを買ったり、古いオイルを処分したりする必要がありますが、スタンドに依頼すればそのような手間はありません。ただし、この方法のデメリットは、費用が高くなることです。スタンドでは、オイルの価格に加えて、交換作業の料金も請求されます。そのため、自分でやるよりもかなり高くつく可能性があります。
自ら交換する
最後に、自分でオイル交換を行う方法も選べます。この方法のメリットは、費用を抑えられることや、自分の好きなタイミングで交換できることです。しかし、アウディのオイル交換は専門知識と正しい工具が必要であり、自分で行うことは一般に推奨されていません。
また、廃油の処理にも注意が必要であり、失敗するとトラブルの原因となる可能性もあります。さらに、MMIに表示される警告灯のリセットが自力で行えない場合もあります。
アウディに使用するオイルの選び方のポイント
アウディのオイル選びは、以下に挙げた3つのポイントを押さえましょう。
エンジンオイルの選び方のポイント
- メーカー推奨の粘度を基本とする
- 走り方に合わせて調整する
- ベースオイルとの組み合わせを考える
メーカー推奨の粘度を基本とする
アウディのオイル選びで最も重要な点は、メーカーが推奨する粘度を基本にすることです。車両の取扱説明書を確認することで、ご自身のアウディに適したオイルの粘度がわかります。
また、アウディ公式でも、以下のように触れられています。
各アウディ車両に付帯されている取扱説明書をご確認ください。推奨エンジンオイルの使用をお勧めしております。詳細情報については、ご担当もしくはお近くのAudi正規ディーラーへお問い合わせください。
https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/accessory_service/faq.html
基本的には、5W-30または5W-40あたりで、新しい車種だと0W-30などもあります。ただし、一般的な情報を鵜呑みにすると合わない可能性があるため注意しましょう。
走り方に合わせて調整する
次のポイントは、走り方に合わせて調整することです。市街地での頻繁な低速運転や短距離運転をする場合は、エンジン内にスラッジが溜まりやすく、オイルの劣化が進むため、粘度の低いオイルを使用すると良いでしょう。例えば、低温環境において低粘度の「0W-30」は冷間時における始動性を高め、燃費改善にも役立ちます。
一方で、高速道路での長距離運転や温暖な気候での運転を行う場合は、少し高粘度のオイルが適しております。高粘度オイルは、高温環境でのオイルの薄まりを防ぎ、エンジン内部の保護が期待できるため、例えば「5W-30」や「5W-40」を選択するのが望ましいです。
走行環境と走り方に応じて、オイルの粘度を調整することが大変重要なため、取扱い説明書や整備ノートの記載を確認するか、分からない場合は専門店にて相談することをおすすめします。
ベースオイルとの組み合わせを考える
アウディに適したオイルを選ぶ際には、ベースオイルの種類を考慮することも大切です。
ベースオイルには、以下の3つの主要なタイプがあります。
ベースオイルのタイプ
- 全合成油(Synthetic)
- 部分合成油(Semi-Synthetic)
- 鉱物油(Mineral)
各タイプのベースオイルには異なる特性があり、適切なオイル選びに大きく影響します。
全合成油は品質が最も高く、添加剤を多く含んでおり、清浄性や潤滑性に優れています。このため、サーキットや高速道路での頻繁な運転など負荷が大きい環境で使用する場合に適しています。
部分合成油は合成油と鉱物油の混合であり、コストパフォーマンスに優れていることから長期間に渡る使用に適しています。
鉱物油は石油を精製したもので、酸化しにくくコストが低いため、低コストで定期的なメンテナンスを行いたい場合に適しています。
アウディの推奨する粘度やVW基準などに適合しているかを確認し、各自の運転環境や使用頻度に応じて適切なベースオイルのタイプを選択してください。
アウディのオイル交換で迷ったらカムズファクトリーへ
アウディのオイル交換でお悩みなら…
オイルは単に潤滑するだけでなく、最高のコンディションを維持するために重要な役割を果たします。アウディの場合、走行距離15,000kmまではオイル交換不要とされていますが、環境や使用状況によっても異なるものです。
カムズファクトリーでは、アウディの専門知識を持った技術者が、30年以上の経験を活かした高度なサービスで、オイル交換から故障予防まで、アウディを最適な状態に保ちます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
アウディのオイル交換の費用
アウディのオイル交換の費用は、ディーラーでの交換は工賃を含めおよそ10,000円が相場です。カムズファクトリーでは、以下の金額でご対応しております。
オイルの種類 | 価格(工賃別) | 作業時間 |
---|---|---|
POWER CLUSTER 5W-40 BILENZA | 2,145円~ | 30分〜1時間 |
POWER CLUSTER 10W-60 | 3,850円~ | 30分〜1時間 |
また、車種によりオイルの使用量・種類が異なることもあります。アウディのオイル交換費用は選択するオイルの種類や工賃の有無によって大幅に変動するため、事前に明確な見積もりを取得しましょう。
アウディのオイル交換に関するFAQ
最後に、アウディのオイル交換に関するFAQへ回答します。
アウディのオイル交換に関するFAQ
- アウディのオイル交換はガソリンスタンドでも受けられる?
- アウディのオイル交換はオートバックスでも受けられる?
- アウディのオイルフィルターはオイルと同じタイミングで交換すべき?
- アウディのオイル交換は何キロごとにすればいいですか?
- アウディのオイル交換はいくらぐらいですか?
- アウディのオイル交換はいつまで大丈夫?
アウディのオイル交換はガソリンスタンドでも受けられる?
アウディのオイル交換は、ガソリンスタンドでも受けられる可能性がありますが、ディーラーや専門店のほうがより適切なサービスを提供する場合が多いです。
ガソリンスタンドでは、オイル交換を簡単にお願いできることもあるものの、品質の低いオイルを使用するリスクもあるため、特に高性能な車種であるアウディの場合は、オイルの確認方法を知らない場所でのオイル交換はおすすめしません。
ガソリンスタンドでのオイル交換を検討する場合は、事前に使用されるオイルの品質や交換手順を確認し、信頼できる施設かどうかをよく調べることが重要です。
アウディ専門の知識を持つディーラーや信頼できる修理工場であれば、正しいオイルを使用し、適切な手順で交換してくれるでしょう。
また、オイル交換のコストに関しては、場合によってはガソリンスタンドのほうが低価格で提供されることもありますが、品質と安全性を最優先に考えるべきです。
アウディのオイル交換はオートバックスでも受けられる?
アウディのオイル交換は、オートバックスでも可能です。まず、オートバックスでオイル交換を行う場合、事前に対応可能かどうか店舗に確認します。アウディのオイルレベルは、MMIでの確認が必要であり、レベルゲージでは確認できることは稀です。
また、オイル交換の際にはエラー表示のリセットや、その後のメンテナンスの可能性も考えておく必要があります。加えて、ディーラーでなくオートバックス等で交換を行う際は、新車保証に影響はないか注意することが望ましいです。
アウディのオイルフィルターはオイルと同じタイミングで交換すべき?
アウディのオイルフィルターはオイルと同じタイミングで交換することが推奨されています。エンジンの健康を維持し、最適な性能を保つためには、オイルの交換と連動してオイルフィルターも新しいものにする必要があります。
オイルフィルターは、オイルの中に混入する異物や汚れを取り除く役割を担うため、フィルターが詰まるとエンジンにきれいなオイルを供給することができなくなるからです。なお、アウディの正規ディーラーや専門店では、適切な交換サイクルや、車種ごとに推奨される交換時期を案内してくれるため、不明な点があれば専門家に相談することが賢明です。
アウディのオイル交換は何キロごとにすればいいですか?
アウディのオイル交換は、ディーラーによる推奨では一般的に15,000kmから30,000kmごとに推奨されています。ディーラーが保有するオイルは、ロングライフに対応しているためです。実際には、走行の状況や環境に応じて異なります。
例えば、一般の乗用車では5,000kmごとに交換となることも多いです。また、日本の走行環境では、短距離走行や低速運転が多く、オイルの汚れが進むことも予想されることから、3,000kmから5,000kmごと、もしくは3か月から6か月ごとにチェックを受けておくと良いでしょう。
アウディのオイル交換はいくらぐらいですか?
アウディのオイル交換の料金に関しては、ディーラーや専門の修理工場での実行により変動します。一般的に、交換となるとおよそ10,000円、ディーラーだとさらに高くなる見込みです。サービス内容や使用するオイルの種類、そして交換を行う場所によって料金は異なるため、正確な料金を知るには事前の見積もりを取りましょう。
アウディのオイル交換はいつまで大丈夫?
アウディのオイル交換は、一般的な日本の走行環境では、約3,000kmから5,000kmごと、または3か月から6か月おきを目安に考える必要があります。また、黄色い警告灯が付いたら、早めに受けましょう。なお、赤色の警告灯が点灯した場合は、すぐにオイル交換を行うことが大切です。
アウディでオイル交換の時期を過ぎるとどうなる?
アウディにおいてオイル交換の時期を過ぎると、オイルの劣化により潤滑性能が低下し、エンジン内部の摩擦によって部品の磨耗や、損傷のリスクが高まります。このような状態を放置すると、最終的には走行不能に至る可能性もあるため、定期的なオイル交換は非常に重要です。
まとめ
ここまで「アウディのオイル交換」についてお伝えしてきました。
要点をまとめると、以下のとおりです。
要点のまとめ
- アウディのオイル交換は距離や期間に応じて定期的に実施する
- オイルを交換しないと、燃費の悪化やエンジンの破損につながる
- オイルの種類と粘度を選ぶ際にはメーカーの推奨や個人の走り方を考慮する
しかし、オイル選びに不安を感じるオーナー様も多く、間違った選択がエンジンに不具合を引き起こすリスクは常にあります。自身でのオイル交換に自信がない場合、十分な知識と技術が不足していると感じることもあるでしょう。
そのため、専門的な知識と経験を持つプロへ依頼することが、安心してオイルを交換する最もおすすめの方法です。疑問や不安を解消し、アウディのエンジンを最適な状態に保ちたいとお考えでしたら、ぜひカムズファクトリーへお問い合わせください。