現役メカニックがアウディの故障率と対処法を解説|症状や修理費用の目安は?

アウディ (Audi)

「アウディの故障率は高い」と見聞きしたことはないでしょうか。

実際に、ネットを調べると多くの情報がヒットしますし、その中には高額修理の内容もあったはずです。

そこで今回は、アウディの故障率やその原因、故障しやすい部分・パーツを現役メカニックがわかりやすく解説します。

当記事の注意点

よく故障率の調査に使われる「J.D. パワー 20〇〇年日本自動車初期品質調査 (IQS)」や「自動車耐久品質調査の調査結果(いわゆる故障率の調査)」は転載不可。現役メカニックが閲覧した結果に加えて、専門店だからこその経験をすり合わせて実情をお伝えしています。

アウディのことならカムズへお任せ

アウディの中古車は購入後の故障率が心配になるものですが、カムズの中古車なら心配ありません。アウディ専門店の知識と技術力で、スペシャリストが入念に整備し、安心してお乗りいただける中古車をご紹介。
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気になるアウディの故障率は?

アウディの故障率は、明確な数値こそデータ化されていないものの、『国産車よりやや高くなりやすい傾向があるが、その他の海外メーカーと比べて遜色のない程度』と考えられます。

例えば実際に閲覧した調査結果では、国産車と遜色のない品質として評価されており、アウディだけが特筆して故障率が高いと言えるものではありませんでした。

また、対象とは特定期間の新車購入ユーザーですから、オーナー様のメンテナンスや乗っている環境によって左右される中古車を含めていないことで「すべてのアウディ」に当てはめられないものです。

そして、カムズでも多くのアウディを整備・修理してきた経験から、故障率が高いと言われる理由を挙げるなら以下が当てはまるからでしょう。

  • 土地・気候の違いによって消耗品が劣化しやすい(ことがある)
  • 最新技術を積極的に採用したことによるトラブルが起きる(ことがある)

アウディの故障率は、メンテナンスを怠らなければ国産車にも劣らないほどです。大きなトラブルもなく、愛車を長く乗り続けるために「故障率ではなく、メンテナンスに目を向けてほしい」と思います。

BMWとアウディでどっちが故障率が高い?

アウディとBMWでどっちが故障率が高いかですが、「どちらも同じ程度」といえます。

なぜなら、新車で3か月乗った場合と、中古車で購入後に3か月が経過した場合を比べるのは間違いですし、そもそも電装や性能が異なるため明確な数値は出せないためです。

ただし、明確に言えるのは「メンテナンスや乗り方・整備の状態」によってどちらも故障率が高くなるということ。極端な話ですが、オイルの定期的な交換を怠ったまま、乱暴な運転で各部位を酷使するといった場合だと故障率は格段に高くなります。

中古車を購入する際は状態をチェック

アウディとBMWの故障率は、中古車を購入する際に将来的にかかる支出(維持費等)が気になってのことかと思います。いずれの場合も、販売されている中古車の状態のチェックとして、以下の点を見ておくと良いでしょう。

チェックポイント内容
車検への適合状態カスタム車が多いため
外された純正品があるかも大切
展示状態車両の状態を見ることが大切
・ボディが綺麗か
・室内のクリーニングは問題ないか
・エンジンルームは綺麗か
エンジン音本来はそれほどうるさくない
・異音がある
・違和感がある
などは注意
オイル漏れオイル漏れという致命的な症状がないか
点検記録簿による修理歴(過去歴)すべて記録簿に記載することになっている
交換パーツは特に確認しておくべき
リコールの改善対象の改善は済んでいるか
機能やエンジン種類が豊富にある
・目的の機能があるか
・エンジンに違いはないか
などは要確認

アウディの故障率が高くなる原因

audiA3

前述しましたがアウディの故障率が高くなる代表的な原因は、以下のとおりです。

  • 土地・気候の違いによって消耗品が劣化しやすい(ことがある)
  • 最新技術を積極的に採用したことによるトラブルが起きる(ことがある)

アウディが製造・販売されているドイツは快適な夏場を過ごせる一方で、降雪が多く寒い日が続くといった特徴があります。また、日本と比べると湿度が高く(気象庁およびWetter.comの過去データを比較)、車内環境やゴム製品等の劣化に対する耐久性の違いが考えられます。

また、アウディは製造・販売時点における最新技術を積極的に採用する傾向があるのも一つの理由です。一般的に、最新技術は一定の水準を満たした場合に導入されますが、日本等の諸外国における路面状況等による微妙な誤差が、思わぬトラブルを招いてしまう(振動なども)ことがあるのも実情です。

ラグジュアリーな要素を含みながらも、スポーティな走りで人気を集めるアウディだからこその原因を挙げるなら、こうしたことを踏まえて故障率を考えると良いかもしれません。

電気装置(電装)の多さも要注意

強いて挙げるなら、アウディはAI(コンピュータ診断等)の技術や、電気制御を用いるパーツ(部位)の採用率が高いことが、故障率を高める原因になっている可能性があります。

例えば、国土交通省が公開している「令和2年度路上故障の実態調査結果 」では、路上故障について以下の結果がありました。

装置名一般道路
(発生件数)
高速道路
(発生件数)
全体
(発生件数)
電気装置369526437016
走行装置2835157828929
エンジン本体72921287420
燃料装置71141347248
動力伝達装置3619463665
冷却装置3077783155
電子制御装置119871205
潤滑装置82235857
制動装置7311732
かじ取り装置4180418
総計89574107190645

走行装置よりも、電気装置の発生件数が高く、その故障率が高い傾向にあることがわかります。アウディでは、最新技術に関する電気装置(電装)が採用されることがあり、こうしたことに当てはめると故障率が高くなるといったことは十分に考えられます。

アウディの故障で発生率の高い症状

アウディの故障で発生率の高い症状は、以下が挙げられます。

アウディの故障で発生する症状

  • エンジンがかからない
  • エアコンが効かない
  • パワーウィンドウが動作しない
  • ブレーキから異音がする(ブレーキ鳴き等)
  • ホイールが異常に汚れている
  • エンジン側から異音がする
  • マフラー側から異音がする
  • 車内に異臭が発生する
  • 車から降りたときに焦げ臭い
  • ジャダー(振動)を感じる
  • 警告灯が点灯する(複数もあり)

いずれも、動きにくい・かかりにくいという症状も挙げられます。基本的には、走行に影響を与える症状が多いですが、少し待てば(エンジン等が冷えると)正常に動作することから、そのまま乗り続けるオーナー様もおられます。

しかし、いずれの症状も「正常な状態ではあり得ない」ものであり、少しでも違和感がある場合は故障率が高い(故障のリスクが高い)状態となっている可能性があります。

気づきが長持ちのポイント

愛車のアウディのトラブルを防ぎ、長く乗り続ける際には、日常メンテナンス(定期的なものを含む)を欠かさず、こうした故障のきっかけに素早く気づくことが大切です。

【故障例】アウディの故障率が高い部分・パーツ

アウディの故障率が高い部分・パーツの代表例は、以下が挙げられます。

アウディの故障率が高い部分・パーツ

  • Sトロニック(トランスミッション)
  • パワーウィンドウ
  • エアコン
  • デフオイル(オイル類)
  • 冷却水(クーラント類)
  • パワーステアリングコントロールユニット
  • MMI(ナビ)
  • コンピュータ(警告灯等)

なかでも、エアコンやパワーウィンドウ(窓落ち)はよく見かける故障部位です。また、オイルや冷却水といった消耗品の劣化も、見落としやすい項目なので日常メンテナンスとしてチェックしておくと良いでしょう。

なお、Sトロニック(トランスミッション)やMMI(ナビ)、加えてコンピュータの故障は、高額な修理費用がかかりやすい傾向にありますので注意してください。

アウディの故障率を下げる方法・対処法

audiQ3

アウディの故障率を下げる方法・対処法は、車検および点検時にエンジン内部の洗浄整備によって予防する方法がおすすめです。

故障は早めの発見が重要ですから、最低でも1年に1度は点検を受けておくと良いでしょう。故障率が高いとされるエンジンオイルやデフオイル等の定期的な交換も、カムズでは推奨しています。

また、アウディはトランスミッションが精密機械であることも踏まえ、DSGオイルの定期交換も故障率を下げるために向いている整備の一つといえます。

アウディの故障率を下げる対処法まとめ

  • 定期的なメンテナンスを実施する
  • 違和感があったらすぐ点検を受ける

【補足】アウディの故障・修理にかかる費用

アウディの代表的な故障・修理にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

ラジエーター6〜20万円
エンジンオイル(上がり下がり)50〜60万円
Sトロニック(トランスミッション)60〜80万円
エアコン16〜20万円
窓落ち(パワーウィンドウ)5,000円〜5万円
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)20〜50万円
MMI(ナビ)5〜100万円
バンパー5〜50万円
EPC4〜55万円
ABS6〜60万円
ヘッドライト2〜17万円
スタート/ストップ1万円〜状態次第
ブッシュ類数千円〜10万円
ホイールバランス調整数千円〜5万円
タイミングベルト交換6〜12万円
冷却水の漏れ2〜10万円
オイル漏れ数千円〜2万円
警告灯点灯数万円〜
ハイブリッド数十万円〜
ABSセンサー(ECU)5,000円〜5万円
サーモスタット数万円〜25万円
ディーゼル特有部品の故障数万円〜状態次第
オルタネーターの修理6〜10万円
DSG(ミッション)20〜30万円

いずれも状態によって金額が前後しますので、あくまでも目安としてお使いください。

なお、カムズファクトリーはディーラーと同等の品質で豊富なメンテナンスメニューを提供する専門店です。定期的な整備を施すことで故障率を下げられますし、本来持つ性能を引き出して爽快な走りを実現できます。

依頼された用品等をしっかりと取り付けしてカスタムしたり、 パーツ代が高くて悩んでいる方に中古部品を使ったリーズナブルな修理をご提案したりと、 柔軟に対応できるのも専門店だからこそです。

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アウディの中古車は購入後の故障率が心配になるものですが、カムズの中古車なら心配ありません。アウディ専門店の知識と技術力で、スペシャリストが入念に整備し、安心してお乗りいただける中古車をご紹介。
また、現在お乗りのアウディにおける点検や修理などもお気軽にご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。
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アウディの故障率に関するQ&A

ブレーキパット

最後に、アウディの故障率に関するQ&Aにまとめて回答します。

  • アウディは壊れやすいですか?
  • アウディが故障したときは買い替えるしかない?
  • アウディとBMWはどちらが壊れる?

アウディは壊れやすいですか?

アウディは、最新技術を搭載したり、電装を多く利用したりすることから細かい部分での故障が多くなる傾向があります。ただ、メンテナンス次第で大きく状況が変わりますので、「壊れやすいとまとめられない」のが実情です。

アウディが故障したときは買い替えるしかない?

アウディが故障した際には、適切な方法で修理を実施することで乗り続けられます。ただ、車検も含めてその総額が40万円を超えたり、今後も周辺パーツの大規模な交換が必要な場合等では、買い替えも選択肢に入ります。

ただ、大切なアウディに乗り続けたいと考えているオーナー様も多いはずですので、カムズではご要望に最大限お応えし、適切な方法で整備を施工いたします。まずはお気軽にご相談ください。

アウディとBMWはどちらが壊れる?

アウディとBMWの故障率は、どちらも同じ程度と考えられます。なお、あくまでも一般的な状態での推測値であり、実際に計測したものではありません。乗り方や路面状況・環境から整備状況に至るまで、多くの要素から故障率は影響を受けることは覚えておきましょう。

なお、中古車の購入を検討されている場合は、以下のポイントをチェックしておくことをおすすめします。

チェックポイント内容
車検への適合状態カスタム車が多いため
外された純正品があるかも大切
展示状態車両の状態を見ることが大切
・ボディが綺麗か
・室内のクリーニングは問題ないか
・エンジンルームは綺麗か
エンジン音本来はそれほどうるさくない
・異音がある
・違和感がある
などは注意
オイル漏れオイル漏れという致命的な症状がないか
点検記録簿による修理歴(過去歴)すべて記録簿に記載することになっている
交換パーツは特に確認しておくべき
リコールの改善対象の改善は済んでいるか
機能やエンジン種類が豊富にある
・目的の機能があるか
・エンジンに違いはないか
などは要確認

まとめ

アウディの故障率は、明確な数値こそデータ化されていないものの、『国産車よりやや高くなりやすい傾向があるが、その他の海外メーカーと比べて遜色のない程度』と考えられます。

また、BMWと比べても遜色なく、その車両の状態がどうなっているかに大きく影響されるでしょう。

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アウディの中古車は購入後の故障率が心配になるものですが、カムズの中古車なら心配ありません。アウディ専門店の知識と技術力で、スペシャリストが入念に整備し、安心してお乗りいただける中古車をご紹介。
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