予告のとおり今回は「サーモスタット」です。
サーモスタットの交換と言うとオーバーヒートを想像しますが
今回の原因はオーバークールです。
なんらかの原因でサーモ(以下省略させていただきます)が開きっぱなしになり
水温が上がらない現象です。
車はアウディA4 2.0SEです。
サーモはどこ?
オルタネーターの斜め45度下にあります。
お笑い3人組みではありません・・・(違うかっ!)
大変失礼しました。
サーモにたどり着くためには、オルタネーターを取り外します。
インマニに包まれるようにサーモがあります!
黒いプラスチック製のハウジングの中にサーモ本体がいます。
ちょうど画像中央です。
取りはずし完了!
赤い液体はLLCです。
状態はいいですね。
並べました。
下は外したサーモハウジングです。
水アカも見えますね。
ふってみると「カラカラ」と音がします。
それでは分解してみましょう!
出てまいりました!
サーモ本体♪解りにくいのでアップにします。
中心にあるのがセンサー。
このセンサーはサーモの異常を故障コードとして残すためのものです。
右に転がっているパーツは弁です。
おそらくセンサー、弁も問題ないでしょう・・・
では今回の原因は・・・
そう!ハウジングです。
弁を固定するためのガイドが折れています。
これでは開け閉めできません。
ハウジングのみパーツがあれば安く修理ができますが・・・
それが無いのです。
メーカーさん!考えて!
このパーツは19,400円もするのです!
ビックリしますね!
でも交換しないと直りません。
オーバークールは、水温が上がらないので燃料噴射量も多めになりがちです。
燃費の悪化やエンジン内部(特に燃焼室)の環境悪化につながります。
また、エマージェンシーモードとして電動ファンが回りっぱなしになり、
モーターやバッテリーに負担をかけます。
オーバーヒートほどの危機感はありませんが、
いいことは何一つありません。
簡単な見分け方法は高速などで、水温計が下がってきます。
このような現象があるならお早めにカムズファクトリーまでご相談ください!