今年の長ーいGWも過ぎ、新天皇と令和のお祝いムードが全国的に漂い、新しい時代も幕開けしました。来年には東京オリンピックが控えており、多くの来日客が新しい日本を感じてくれるでしょうね。
その連休明けで鈍った体にムチを打ちながら工場スタッフが作業をす進めておりますが、その作業の中には販売車が成約済みとなった納車前整備もあります。
それがこちらのアウディS3です。
リフトアップして何の作業かと覗いてみると
オートマのDSGオイルを交換しているところで、既にオイルを抜き終えたところのようです。
一般的な販売車両の納車整備ですと、エンジンオイル及びエレメント交換とか、ワイパーブレード等の消耗品交換とかに限られると思います。
また、購入者の方の特別なオーダーにより作業を行っている訳でもありません。ではなぜ??となりますが、このS3の過去整備の状況では、DSGのミッションオイル交換が施されていないことが理由です。
エンジンオイルはエンジンを保護する為ですが、オートマのミッションオイルは交換により機器を保護する役割を果たしますので、出来れば走行30000Kmぐらいで交換がベストとなります。ですのでこれは予防を込めた交換作業となります。
これを見てください、このDSGオイルの交換と共にエレメントも交換となりますが、もう真っ黒い状態です。
今回使用したDSGオイルは高品質なものを使っておりまして、このオイル交換により機器の保護と共により長持ちし、より滑らかな走行フィーリングも可能となります。
新しいDSGオイルの注入後、調整作業を行い完了となりますが、実はオートマのオイル交換は中々奥の深い点もあります。
例えば、シフトショックが出ているような場合でも、オイル交換により改善されたりすることも可能となるようなこともあります。
オートマミッションは精密機械の塊でもあるので、定期的なメンテナンス次第で車が答えてくれますし、必要な事です。
是非、ミッションオイルも小まめな交換でトラブル防止をお願いします。
武藤でした。