昭和58年創業のカムズファクトリーが90年代ボルボを蘇らせているボルボ復刻車シリーズ。当時の新車に限りなく復元し、特に整備では徹底して作り込み、今後もお目にかかれない1台です。
当社が復刻車として手を加える以前から外装、内装状態がよく、勿論事故の形跡も全くなく、それ自体が希少性の高いボルボです。
目を疑うばかりの現在走行数をご覧ください。この状態から徹底した復元作業が進められました。
鮮やかなレザーブルーをさらに引き立たせるために、足元のアルミホイールを光沢のある濃いめのグレーとしたことで、当時の新車とはまた違った質感があります。
この当時のボルボでは唯一だったWマフラー装着が高出力車を物語ります。
鮮やかなレザーブルーに身を包んだ外装では、目にまぶしいばかりの光沢と傷もなく美しいボディです。
当社、ボルボショップのすべてを注ぎ込んだ徹底した整備内容により完成しております。
先ずはタイミングベルト交換からとなりますが、走行キロ数からすればまだ交換時期ではありませんが、古さゆえに安心して乗っていいただくための交換となります。
今回のタイミングベルト交換に使用したパーツで、中央がタイミングベルトでファンベルトと同じようなものです。左下がウオーターポンプで後々のことを考え同時の交換としました。
これはエンジンルームに張り付けたタイミングベルト交換済みステッカーでこれが交換の証明となります。
次の作業はこのエンジンの振動をボディーに伝えないためのトルクブッシュで、これも経年劣化の為の交換です。
次はエンジンの下側となり、ミッションオイルの交換によりスムーズな走りができるため実施しました。
これは駆動系のパーツでドライブシャフトです。このシャフト両端にあるゴムブーツを交換し組付けしたものです。このブーツ内にはグリスが充填されていてベアリングを保護し走ることに重要なところです。
これはご覧の通りブレーキディスク及びブレーキディスクの交換です。すべての復刻車には当然のごとく安全のための交換となります。
この部分はラジエターホース、水温センサー交換を行い、オーバーヒート対策を行っております。これも快適に乗っていただくための整備です。
こちらも同じラジエター系のサブタンクとなり、年数経過の劣化による故障予防として行っております。
これはご覧のようにバッテリーです。3年から4年で交換時期を迎えますが、復刻車はもちろんすべて交換です。
実は輸入車でトラブルのある個所がこのルーフ天井の内張で、ハガレ垂れ下がってしまうことがあり、これは事前に対策のため張替の為に取り外したところです。
これが張替た内張をボディに釣り付けしたところです。
現在のヘッドライトはLED,HIDなどがほとんどで明るいライトですが、この当時はハロゲンバルブで暗いためにHID使用に改造しております。安全性も高めております。
元々、取り扱いがよく美観のある室内に徹底したクリーニングを施しております。
これもドライバーズシートの状態で、レザーの部分もしっかりクリーニングを施しております。
リヤシートもこのような状態であまり使用感は感じません。