CAMS’が復刻車として3か月間を掛けて製作した”1995年ボルボ850エステートT-5Rクリームイエロー”が完成いたしました。
復刻車にはヘッドライトのHID化、オートドアロック式に変更等日常の実用化考慮、ブレーキ系統のリニューアルも組み込んでおります。完成後には既に100Km以上のロードテスト実施済みです。
この850T-5RはCAMS'復刻車として8台目の製作となりますが、これまでの経験、ノウハウを投入し当時のコンディション、質感を可能な限り取り戻すことに集中し作り込んでおります。
晴れ渡った青空の下、冴えわたるイエローボディは黒のモールディング及びCAMS'復刻車オリジナルホイールカラーと共に往年の華麗な姿を蘇らせております。この光沢感は焼付塗装により復元。
当時、世界の注目を集めた”クリームイエロー”ボディは太陽光などの影響により退色をしてしまします。復活には外装を当時の姿にする必要から徹底したリニューアルを行いました。画像は塗装剥離の状態です。
ボディ全体の全塗装作業では新車の製造過程と同じホワイトボディ状態に近い工程となり、ボディパーツを徹底して分解して進めまております。ガラスはもとより、ドア、リヤゲート等々まで。
ドアパネル及びリヤゲート等もこのようにすべて分解作業としております。すべてのパーツに塗装作業が完了した後には一点毎、ボディ本体への組み付け作業を行い完成へと至ります。
ボディ関係の作業を進めた後にはエンジン等のメカニカル整備へと進めます。エンジン本体の性能回復は復刻作業の要となります。CAMS'のエンジン内部洗浄技術により出力、燃費の復活させております。
ボディ外装を発売当時の姿にさせる為にはどうしても前後バンパーの黒い樹脂部にも手を加える必要が出てきますが、ここはの純正パーツ交換によりテイストを復活させております。
同じフロントバンパー下部の塗装にも手を抜くことはできません。少しでも手抜きをするとバランスが崩れてしまいます。こんなところも新車クオリティー同等の焼付塗装を施しております。
フロント同様にリヤバンパーも純正パーツを使う事により外装のクオリティを高めております。復活には費用も掛かりますが拘りが優先で進めております。
全ての復刻車には日常での利便性を高めている機能としてヘッドライトHID化及びドアをオートドアロックに変更し使い勝手を良くしております。
ボンネットを開けて一番最初に目立つのがこのインシュレーターとなります。ここが使い込んだものを使用する事がこれも全体のクオリティに悪い影響となります。止め付けクリップも含めた純正パーツを使用。
このフロントピラーにはモールディングが取り付けてありますが、このモールも劣化を起こしてしまい見た目が良くありません。純正パーツにより往年の姿を取り戻しております。
フロントフェンダー下の泥よけ”マッドガード”には洗浄した後に当時のクオリティを取り戻してりますが、この部分にも小さな”ストンガードフィルム”が貼ってあります。ここも純正パーツを使用。
リヤフェンダーのこの部分には石はね防止の”ストンガードフィルム”が貼ってありますが、ここも純正パーツを貼り込んで新車クオリティを復活させております。
リヤゲートもボディ本体から外し塗装をやり直しておりますが、そこに取り付けるタイプマークにも純正パーツを貼り付けてクオリティを充実しております。
CAMS'復刻車はオリジナル性もあります。ホイールには”復刻車オリジナルカラー”でペイントしボディカラーとのマッチング重視。オリジナルを生かしつつ独創的に。しかもニュータイヤを装着。
インストルメント及び室内に関しては徹底した洗浄、清掃、消臭(エアコン内部含め)施工しオリジナルな部分のリニューアルを施しております。旧車によくある匂い等も払拭しております。
エンジン整備は重要で、専用機器によるヘッドのカーボン、ワニス除去、オイルライン洗浄で出力、燃費向上、排気ガス減少し環境対策済み。ブレーキ系統もパーツ交換で安全対策しております。