車の冬支度である下回りの防錆処理のお問い合わせ対応等々で忙しくしております、くるまの愛好家に安心、満足、喜びを提供するcam’s factory広報チーム担当の武藤です。
先月の事となりますが、CAM’Sでご購入をいただきこの投稿でもご紹介をさせていただいたオーナーのT様に大変無理なお願いをしておりました。
ですが、そのT様からは快く承諾をいただきました。
それは、ご納車後のボルボV70 T4のポールスターパッケージの走行インプレッションを書いていただけますか、のお願いでした。
その車がこちらです。
では、そのインプレッションがこちらです。
カムズファクトリーさんの「おくるま探し隊」で期待以上のV70を見つけて頂き、武藤代表にはとても感謝しております。
その節は私の無理難題とわがままを聞いて戴き、ありがとうございました。
さて、購入からしばらく乗ってみましたので、ボルボ初心者なりのインプレッションを書いてみたいと思います。
V70 T4SE
昔の四角いボルボのイメージをほんのり残す、このスタイルはとてもエレガントに見えて自分好みです。
最近、こうしたスタイルのくるまは少なくなり、今のくるまはほとんどが凝ったデザインや面の張りなど、流麗な処理でスタイリッシュですが、
個人的にはこのV70のスクエアなスタイルがとても気に入っています。
購入時にはボディの大きさに躊躇する部分もありましたが、視界も見切りも思ったより良く、乗ると大柄なボディをあまり感じさせません。
最小回転半径もそれほど大きくなく、フロントコーナーが斜めにカットされている事もあり、取り回しも楽に感じます。
フロントバンパー下部もクリアランスがかなりある為に、駐車場の輪止めを気にする事なく、フロントタイヤいっぱいまで寄る事が出来ます。
擦るかな…当たるかな…という今までのくるまであったハラハラ感は無くなりました(笑)
大柄なボディはスーパーなど狭い駐車スペースでは少し厳しい場面もありますが(汗)
室内も低めのダッシュボードで視界も良く、センタースタックのエアコン、オーディオ、各種安全装置のスイッチ類なども整然としており、
スッキリしたシンメトリーのインパネはシンプルで操作もしやすく広々感もあります。
スカンジナビアンデザインはセンスも良く、落ち着きがあってとても好きになりました。
デビューの年数からかなり経過しているので少し古い感じもしますが、飽きが来ないという点では、このシンプルな内装は良いと思っています。
後期型なのでメーターパネルも3つの表示から選べますが、このくるまにはタコメーターは控えめで充分と思いエレガンスモードを設定しています。
中期型までのアナログも似合っていて良いデザインでボルボらしさがあったと思いますが、デジタル化されたのも時代の流れなのでしょうが寂しく感じます。
ナビはタッチパネルでは無いのは解っていましたが、センタースタックのダイヤルにボタン、それにキーパッドを使い入力などの操作をするのに少々戸惑いました。
馴れは必要でしたが使っているうちに数日ですぐに馴染み、今は不自由さは感じません。
ナビのCD録音機能は欲しかった機能なので無いのは残念なポイントですが、携帯をBluetoothに繋いで聴いています。
室内スペースも必要にして十分でフロントシート周りは足元も含めて余裕もあります。リアシートはボディの大きさから考えると足元にはもう少しスペース欲しかったかな…。
フロントシートは秀逸!です。
友人などから「ボルボのシートは良いよ」と聞いていましたが、まさかこれほど良いとは…
以前に知人のボルボを借りて少し乗っただけの時には解らなかった部分です。
ふわりと少し柔らかなシートが快適で、長距離を走っても疲れが全く違いますし、特に暑い時期はシートエアコンが大活躍してくれます。
このシートの良さはロングドライブに出掛ける度に実感します。
リアシートはフロントシートに比べると包まれ感も減り少し普通になってしまいますが、畳んだりする関係で仕方ないところかも知れませんね。
カーゴスペースは広大で、リアシートを畳んでしまえば大人が横になる事も出来る位で、使う事を考えた色々なアレンジも役立ち、床下にも小物が入るのはとても便利です。
実際に車中泊にも活躍しました。
車内に小物を置くスペースが少ないのは不便ですが、くるまを停めてからダッシュボードから出せば良い事なので、これも安全という部分に繋がるのかも知れませんね。
大柄なボディに1600ccのダウンサイジングターボエンジンにはパワー&トルク不足を少し心配していましたが、走らせた瞬間にそれは杞憂だった事に気付かされました。
驚くほどパワフルかつトルクフル!
何ら問題無しストレス無しで、エンジン回転をあまり上げなくても大排気量車のようにスルスルとスムーズに速度を上げていき、
ポールスターパフォーマンスのお陰もあり、アクセルを少し踏み足した時のトルク感はとても1600の小排気量車とは思えない力強さがあります。
いたずらにエンジン回転を上げずにトルクで走る、車格にもとても合っている出力特性だと思います。
もちろんパワーもあるので高速域でもハイペースで巡航する事も余裕ですが、このくるまには似合わないので出来の良いクルーズコントロールで常にゆっくり流します(笑)
走り出すと静かで存在を主張しないエンジンですが、低速域では音質が少しガサツな感じもします。運転席より助手席は少し静かな感じがするのも不思議です。
乗り心地はソフトなので、山道のコーナーなどではロールも大きく、ハイペースで走るには向きませんが、狙ったラインを外す事無くよく粘り、グッと沈み込みながらグイグイ曲がっていきます。
車体の割には意外に気持ち良いハンドリングだと思います。
柔らかいサスペンションもゆったりと流すドライブには最高の乗り心地で、高速ではそれにしっかり感も加わり、車内の静粛性も高いのでとても快適にロングドライブ出来ます。
洗練された乗り心地ではないですが、当たりの柔らかいサスペンションは国産ともドイツ車とも少し違う優しい乗り心地だと思います。
ブレーキもペダルのしっかり感と共にフィーリングやコントロール性も良く、車重の割には良く効くと思います。
欧州車特有のブレーキダストは小まめにホイール洗浄あるのみです。(笑)
後期型になり横基調のグリルデザインはワイド感もあって良いですが、個人的には縦基調の昔のボルボのグリル(850とかのもの)が趣があって好きなので、これは残念(笑)
グリル内のレーダーは後期型は目立たなくなったのは良いですね。
アクティブヘッドライトがステアリングに連動してコーナー出口まで照らしてくれるのと、テールライトは点灯時に上部まで光るようになったのでプラスポイントです。
安全装置も最新のくるまに比べて全く遜色がなく、強いて上げればレーンキープアシストがない位で、さすがボルボです。
モデル的には古いのに安全性には惜しみ無く機能を搭載するボルボの姿勢に感銘を受けます。
燃費については一般道でエコドライブを意識しないでリッター11~13㌔と、この大きなボディに重い車両重量、そして乗り方を考えれば良いほうだと思いますし、高速主体だとさらに伸びて15㌔ほどですが、燃費を云々言うくるまでは無いので文句無しと思います。
その気になればそれなりに速いのに、なぜかゆったりと流したくなるくるまです。
エンジン、足回り、ハンドリング、どこかひとつが主張する事なく全て陰に隠れて良い仕事をしている…そんな感じを受けます。
年季の入った職人の「いぶし銀の渋さ」的なものが、このくるまには在る気がします。
くるまが主役では無く、乗る人が主役となる。
その為の「安全性」なのでしょうね。
ゆっくりのんびり安全に、目的地までの長い道中を同乗者との会話や素敵な音楽、良い景色など楽しみながらドライブするには最高のくるまだと思います。
色々と書いてきましたが、まとまらない文章ですみません。
良いくるまと巡り会えて、ロングドライブも疲れず楽しいので、出掛ける機会が多くなってきました。
このV70と、これから長く付き合って行きたいと思います。
これからもカムズファクトリーさんにお世話になりますので宜しくお願いします。
T様ありがとうございました。
さすがに、車を動かすことのプロらしいコメントをいただきました。
これからボルボ購入をご検討の方には参考な点がありますね。
また、新たに気付かれた点等のコメントもよろしくお願いいたします。
武藤でした。