ボルボXC70で室内足元で「シュー」音がしてブレーキが効かないとのことでお車をお預かりしました。 原因はブレーキサーボからのエア漏れでした。 一般的にはブレーキマスターバックともいい、エンジンの吸気を利用したブレーキの倍力装置です。 エンジンの吸気のエア漏れで、ブレーキの効きが弱くなっていました。
ブレーキサーボ自体の交換が必要です。
通常、この位置から見ると丁度、タワーバーに半分位は隠れてしまうので見難いのですが、 既に交換作業中なのでタワーバー、手前の部品は外し始めています。
手前の細かい部品を外した後はエンジンを半分下ろさないと取り出せません。
エンジン下げて、ブレーキサーボは外し終わりました。
左側が外した部品で、右側がこれから取り付ける新品です。 奥に見える金具の部分に室内のブレーキペダルが繋がります。 この黒いタンクにエンジン吸気側からパイプが繋がり、エンジンがかかっている間はエンジンの吸入負圧が発生しています。 ブレーキペダルを踏むと手前中央の金属の棒がブレーキの油圧シリンダーを押すのですが、 その時に人の足の力では足りないので、タンク内のバキューム圧が補充してくれているのです。 このサーボシリンダーが無いと、全身の力をこめてブレーキペダルを踏んでも車はなかなか止まりません。 運転席足元で「シューーー」音が聞こえたら要注意です。
交換作業は終了しました。これで安心してお乗りいただけます。
この度はご利用いただきありがとうございました。