CAMSの板金工場に新たな販売車両の復活作業が開始されております。
そのベース車両は、何とその当時のフラッグシップカーであったボルボ960エステート3.0です。ボディカラーは深みと落ち着き感のダークブルーパールで当時の人気色です。走行数も5万キロ台とかなりの希少車であるこの960をオーナー様よりお譲りいただきましたが、ボディ、機関共に良好な状態であることからリニューアル販売車として製作することになりました。
ちなみにCAMSのリニューアル販売車両とはあくまでベース車両は程度重視で選んでおります。
事故車両は不可。 希少走行数であること。
交換パーツは極力純正パーツを使用する。
価値感のある車両。
外装、内装、機関系のトータルに亘る製作。
すべて内製化による仕上げ作業。
この960エステートは、オーナー様が大切に扱われてきたこともありこの年式ではかなり上質ではありますが、それでも細かく見て回るとやはり手を入れる箇所がかなり出てきます。この純正ホイールも4本共に修正することになります。
ボディ本体への作業にも着手して行くことになり、塗装のリニューアルから開始しております。
塗装状態は新車からの状態となっていますが、やはり劣化が始まっております。どうしても平らな面は太陽光とか風雨にさらされ、年数も加わり弱っておりますので、ミガキ作業で光沢を出す事が不可能となっております。そこで、塗装表面を削りこみ下地を作り直す必要がありますが、画像はルーフに付いている付属パーツを取り外し、キズ及び劣化された部分を平準に削り込んだ状態となります。黒色のサフェーサーは下地塗料を塗り込まれ状態です。
バンパーは車を衝突から守る役目からどうしても変形、キズになりがちです。幸いに多く名変形はありませんが、少なくともキズは当然付いておりますので塗り替えとなります。前後のバンパーを分解し修理を施していますが、分解することで、メッキモールは全て新しいパーツと交換となってしまいます。
ホイールの修理は完全にタイヤ、エアーバルブを外した状態となりますが、これは既に取り外され作業に入る姿となります。
ルーフの作業上、リヤゲートも本体から外して行うためにゲートに付属のパーツ類を取り外しております。ゲートに付くエンブレムも外しておりますが、エンブレムの再使用は出来上がりが悪い為にすべて新しい純正パーツと取替えになります。
今回の作業はここまでとなりますが、ボディカラーが良い色ですので、どんな程度に仕上がるのか非常に楽しみです。また作業が進み次第ご紹介いたします。