以前よりコツコツと進めていました新しい”ボルボ復刻車”が何とか形になってきましたのでご紹介いたします。
復刻車を作る手順として,安心して乗っていただくために重要なメカニカル部の状態チェックから整備作業範囲を見積もりいたします。詳しくは割愛しますが、次のステップが塗装状態で現時点での傷み、劣化具合から塗装作業範囲と見積もりをいたします。この時点で概算の販売価格も見えてきますが、今回はこの平成10年式ボルボV70 2.5 20Vを作り込んでおります。
既に作業過程が進んでおりますが、ボディ本体の塗装作業では両側面の傷、ヘコミを修復するために再ペイントを施して新車時の姿を取り戻します。この段階では妥協のない仕上げり寝室にするために作業範囲のパーツを可能な限り分解、塗装した後に一点毎パーツを取り付け始めております。
これがボンネットの塗装直後となりますが、塗装乾燥にはこの当時の新車製造ラインと同じように60℃の温風によりしっかり締まった塗膜を形成しておりますので高い新車同様の塗膜性能を備えております。
跡えば、外の雨ざらし状態で3年ほど放置でもこの光沢に変化が出ない程の性能となります。
ドアパネル等外板パネルも可能な限りボディから取り外しペイントを施しますが、これもパーツ一点毎に精度の高い塗装を行い最終的に組付けた後の完成精度を上げる為となります。
ボルボ850クラスと違いこのV70クラスからは前後のバンパーにはペイントを施されるようになりましたが、このバンバーを完全に分解した後に樹脂のカバー部をリニューアルし、豊かな光沢を備えたペイントを施しております。
これも塗装直後で、これは各ドアに取付いているモールとなりますが、ここも手抜きはできません。一点毎にもしっかりと作業を進め十分な光沢感のある塗装作業を行う必要があります。
このことは、最終的に精度の高いーツを組み上げることが新車時の姿に戻す条件となるからです。
パーツ個々をボディ本体へ組み付け作業を完了いたしました。このモデルにはパーツ取付の為のリベットを多く使用しており組上げる為にはかなり苦労を伴いますが、一点毎コツコツと組上げた事によりこの車の新車時の姿が復活しております。
純正ホイールのシルバーも目立ちますが、ここもタイヤを分解しリニューアルペイントにより当時の姿に。
勿論、タイヤも新しいものに取換えて往年の姿が復活させております。
今後はボディの仕上げと整備系へと進めます。