1、唐突に車の前部を外した画像ですが、お車は何か判断できましでしょうか?
じつは車はオールロードクワトロです。
すでにフロントバンパー、ライトを外し、車種を充てることが難しい状態ですが、
タイミングベルトの交換作業で入庫をされています。
今回はこのオールロードクワトロのタイミングベルト交換作業の紹介です。
2、エンジンの前のラジエター、クーラーコンデンサーなどを取り付けているコアサポート部ですが、
本来はこの部分をそっくり外したいところです。
ですが、それは費用がかさみオーナー様負担となって修理費用が膨らみます。
確かに作業者はそれを望むでしょうが、その希望は粉砕しています。
3、丁度時を同じくしての作業がかさみ、隣のオールロードも
やはり、タイミングベルト交換を行い終了したばかりです。
タイミングベルトの構造上、突然切れた場合には
相当なハンデを負うことをオーナー様はよくご存じで、
このように事前の対策をされております。
4、V6 2.7Lエンジンの正面からですが、少し撮影をさぼってしまったせいか
すでに作業が順調に進み完了しております。
円内が今回作業ヶ所のタイミングベルトとウオーターポンプ部となります。
実際作業はプーリー等も同時交換となりエンジン全部がほとんど外れた状態になります。
5、円内が交換したタイミングベルトです。
このベルト一本で左右ヘッドのクランクシャフトの駆動をさせている為に、
もしも切れた場合には完全に走行不能となり、非常に危険な状態になってしまいます。
また、費用もレッカー搬送などが当然考えられます。
長くお乗りになる場合には早め目の処置をお考えいただいた方がよろしいと思います。
6、今回の作業には同時に部品交換をしたものがこれだけあります。
ウオーターポンプ、テンションプーリー、アイドラプーリー、テンションダンパーです。
これらはセット交換パーツとなり個別作業よりも格段に費用対効果があります。
7、同時作業で交換したファンベルトをよく見てください、
すでにヒビが入っていつ切れてもおかしくない程の状態でした。
今までよくがんばってくれたものです。でも、これで安心です。
8、このパーツは、サーモスタットでラジエター液の温度により
冷却水の流れをコントロールする役目をします。
これも今回の同時作業に含まれて交換となります。
これで一連作業が完了しオーナー様には相応のご負担となりましたが、
代わりに不安なくお乗りいただくことにもなります。ぜひぜひ、安全ドライブで。