ボルボのオイル交換の頻度は？交換時期を過ぎるとベタベタに！

「ボルボ車のオイル交換はどれくらいの頻度で行うべき？」とお悩みですね。オイル交換の重要性と正しい間隔を把握することは、愛車を長期間にわたり最適な状態を保つために不可欠です。もし交換を怠ると、知らず知らずのうちに内部が劣化してしまい、最悪の場合、愛車の修理に多額の費用が必要になることもあり得ます。

そこで、この記事では、ボルボ車のオイル交換がなぜ重要かをはじめ、推奨される交換間隔などを詳しく解説します。ぜひ、最後までご一読ください。

ボルボのオイル交換時期を過ぎるとどうなる？

エンジンの修理のためにシリンダーヘッドカバーを開けると、その内部には溶けたチョコレートのように粘り気のあるグリスがこびりついています。この正体が、酸化したオイルです。

この車はボルボではなく、国産のモデルですが、11年間で約90,000キロメートルを走りました。同じ現象は、ボルボのエンジンにも見られます。

このような状態を防ぐためには、6か月ごとのオイルの交換を基本とし、2～4年に一度は、エンジン内部のオイルラインに蓄積した汚れを取り除くためのオイルシステムクリーニングも推奨します。

なお、カムズファクトリーが実施しているこのクリーニングは、専用マシンを使ってエンジンオイルの給油口から専用の溶剤を注入し、オイルラインを洗浄する循環式のものです。時間はかかりますが、微細な汚れまでしっかりと取り除いてくれます。また、費用はエンジンのサイズによって異なり、13,200円（税込）〜です。

エンジン内部にべっとりと汚れが付着

ボルボのオイル交換を行う頻度・タイミング

ボルボのオイル交換の頻度は、ディーラーのロングライフオイルを利用している場合、10,000キロから15,000キロごとが目安です。また、走行距離に関係なく、毎年1回の交換もメンテナンスの観点から受けておくと良いでしょう。

また、ロングライフオイルではない場合は、5,000キロ走るごと、または半年ごとのタイミングでオイルの補充・交換を検討します。不安な場合も、このタイミングで点検を受けると、予期せぬトラブルを防げて安心です。

ここからは、もう少し詳しくボルボのオイル交換で頻度を判断するために知っておきたいことを、以下に分けて解説します。

• メーカーのサービススケジュール
• 走行条件による調整

メーカーのサービススケジュール

まず、ボルボのオイル交換は、メーカーのサービススケジュールに基づいて行うことが一般的です。通常、新車の場合、最初のオイル交換を購入後1年あるいは1万5000km（いずれか早い方）ごとに行うことを推奨しています。

以降も、同様の間隔でのオイル交換が理想的です。ただしモデルや年式によって推奨間隔にばらつきがあり、これはオーナーズマニュアルや車両に付属するメンテナンスガイドを参照することが不可欠です。

一般的な車と比較して間隔が長いのは、ディーラーで使われているオイルがロングライフに対応しているからです。もし、市販されているオイル等を使っている場合は、5,000キロ走るごと、または半年ごとのタイミングを守ってチェックを受けましょう。

走行条件による調整

ボルボのオイル交換における頻度は、走行条件によっても調整する必要があります。一般的に、過酷な環境下で運転を行う場合（例：高温多湿、極寒、ホコリの多い地域、頻繁な短距離運転）、オイルは通常より早く劣化する傾向にあります。

この条件下では、標準的な交換間隔よりも短くすることで、より安全かつ無駄なくオイルを補充・交換できます。オイルの劣化状態を確認し、必要に応じて交換を早めることが、エンジンの長寿命化にも繋がるものです。

では、なぜここまでオイル交換の頻度を重要視するのか、次項で詳しく紹介します。

ボルボのオイル交換で頻度が重要な4つの理由

まず、ボルボのオイル交換で頻度が重要な理由を、以下の4つに分けて紹介します。

エンジン内部の摩擦減少

ボルボにおけるオイル交換は、エンジン内部の摩擦を減少させるために極めて重要です。劣化したオイルでは摩擦が上昇し、パーツの破損や不具合などのトラブルを引き起こします。

そのため、適切な頻度で交換したエンジンオイルによって、ピストンとシリンダー壁の間やクランクシャフトベアリングなどの可動部が滑らかに動作し、不要な抵抗を防ぎます。ボルボのエンジンオイルが綺麗な状態であれば、エンジンパーツの摩耗を最小限に抑えることができ、寿命を延ばす効果も期待できるでしょう。

熱の分散

また、オイル交換は、エンジンからの熱の分散にも不可欠です。オイルは熱を吸収してエンジン各部に運ぶことで、オーバーヒートを防ぐ役割も担っています。エンジンがオーバーヒートすると、エンジンのパーツが損傷し、性能が低下します。最悪の場合、寿命を縮めてエンジンが完全に故障することも少なくありません。

特にボルボ車のように精密に作られたエンジンにおいては、定期的なオイル交換による熱の管理は、性能の維持やエンジン損傷の予防につながります。特に、交通渋滞でのアイドリングや高速道路における連続走行時に、エンジンオイルが適切に機能するよう適切な量と純度を保ちましょう。

汚染物質の除去

オイル交換は、エンジン内部に蓄積された汚染物質を除去するためにも必要です。時間と共にエンジンオイルは塵や金属粉、燃焼副産物などで汚れてきます。

その結果、ここまで触れたように摩擦が増える、エンジンの熱も分散されなくなるなどがおきます。そのため、それぞれの汚染物をオイル交換で定期的に取り去ることで、エンジン内が清潔に保ち、性能を維持できるわけです。

特に、ボルボ車では、独自のエンジン設計に配慮して整備しなければなりません。純正オイルフィルターやそれに準ずる性能のフィルターの使用、車種に合わせたオイルを選定できれば、細かな不純物までしっかりとろ過しましょう。

シール性の保持

良質なエンジンオイルは、ボルボのエンジン内部でシール材として機能し、内部の密封を保つことでオイル漏れを防ぎます。例えば、バルブガイドやピストンリングなどの部品にはシール性が要求されるパーツです。

そのため、適切に潤滑されていないと、オイルの漏れや燃焼の不完全を引き起こすことがあります。このように、適切なオイル交換は、これらの部品のシール性を維持し、エンジン内部での摩耗や腐食を防ぎます。

ここまでお伝えしたように、ボルボのオイル交換頻度が重要な4つの理由は、エンジン内部の摩擦減少、熱の分散、汚染物質の除去、シール性の保持。つまり、ボルボのエンジン性能維持と寿命延長に不可欠だということです。

ボルボのオイル交換で使用するオイルの種類

ボルボのエンジンオイル選びは、モデルやエンジンタイプによって大きく変わります。ただ、多くは以下の3つに集約されます。

ディーラー規格のオイル

まず、ボルボのオイル交換では、ディーラー規格のオイルが選択肢に入ります。例えば、V40やV60といったモデルの場合、カストロール エッジ Professional V 0W-20やVCC RBS0-2AE 0W-20がおすすめされています。

ディーラーが推奨するオイルを選ぶ場合は、自らの車種・モデルについて公式サイトから検索できます。下記ページから、調べてみると良いでしょう。

• ボルボ公式サイト：https://www.volvocars.com/jp/support/car

自らが選んだ好みのオイル

自らが選んだ好みのオイルとは、個人の好みや特定の要件に基づいて自分で選択するオイルです。この選択肢は、特に車に詳しい方や特定の性能を求める方に適しています。例えば、モービル1やシェルヘリックスウルトラなどのオイルがよく使われています。

重要なのは、選択したオイルが、ボルボのエンジン仕様に適合していることです。不適切なオイルを使用すると、エンジン性能の低下や故障の原因になることがあります。

専門店が推奨するオイル

専門店が推奨するオイルは、ボルボの性能を最大限に引き出すために特別に選ばれたものです。いずれのオイルも、ボルボのエンジンに適合するように培ってきたノウハウから選ばれており、耐久性や効率の面、地域の特徴を反映していることが多いです。

そのほか、専門店でのオイル交換を選択する際は、専門知識を持つメカニックが最適なオイルを選定し、交換作業を行います。

なお、カムズファクトリーでは「POWER CLUSTER 5W-40 BILENZA」を基本に、お客様に合わせて適切なオイルを使用いたします。また、ボルボのメンテナンスに関するアドバイスや、その他の車両の問題についてのサポートも受けることができるため、詳しくは下記ページをご覧ください。

エンジンオイル交換

ボルボのオイル交換でディーラーと民間整備工場はどっちを選ぶ？

ボルボのオイル交換において、一般的な認定ディーラーと民間整備工場を比較をすると、両者にはそれぞれの利点があります。

項目	認定ディーラー	民間整備工場
オイルの品質	高品質なオイルを使用、長期的なエンジン保護を提供	品質は可変、適切な選択が必要
技術的専門知識	専門技術者による高度なサービス	経験豊富な技術者がいるが、専門性は店舗により異なる
価格	通常は高価格帯	比較的手頃な価格でサービス提供
カスタマーサービス	一貫した高水準のサービスとサポート	地域密着型のサービス、個々のニーズに合わせた対応が可能
パーツの品質	純正部品の使用で車の性能を最適化	純正部品と互換部品の両方が使用される可能性あり
保証と信頼性	メーカーの保証と信頼性があるサービス	店舗によって保証の程度が異なるが、多くの場合信頼できるサービスを提供
地域性	全国規模で均一なサービス	地域によって異なるサービス、地域コミュニティとのつながりが強い

認定ディーラーでは、高品質なオイルと部品の使用、専門技術による正確なサービスがメリットとして挙げられますが、その分料金は高めになる傾向があります。一方、民間整備工場では、手頃な価格でオイル交換を行うことができ、地域によっては大きなコスト削減が見込める場合もあります。

そのため、ボルボのオイル交換での頻度を考慮しつつ、定期的なメンテナンスコストや将来的な車の価値を保つことを視野に入れた比較を行うことが大切です。

専門店なら安心の整備と価格を実現しやすい

ボルボのオイル交換において専門店を選択することは、認定ディーラーの高品質なサービスと民間整備工場の手頃な価格の良い点を兼ね備えた選択肢となります。専門店では、高度な技術と専門知識を持つメカニックがボルボのエンジンに最適なオイルを選定し、丁寧な作業を行います。

また、純正部品と互換部品の適切な使用により、コスパも優れています。ディーラーは高いけど民間整備工場では不安という場合でも、車の状態を最適に保ちつつ、費用を抑えたいボルボオーナー様に最適な選択です。

カムズファクトリーでは、ボルボの専門知識を持った経験豊富なメカニックが、お客様の愛車に最適なオイルを選定し、細部にまでこだわった丁寧なオイル交換を実施します。

また、お客様のご予算に応じたコストパフォーマンスの高いプランもご提案いたします。カムズファクトリーで、安心と信頼のサービスを体験してみませんか？ボルボのオイル交換は、ぜひ私たちにお任せください。

ボルボのオイル交換の頻度に関するよくある質問

最後に、ボルボのオイル交換と頻度に関するよくある質問へ回答します。

オイル交換は予定より早く交換したほうがいいですか？

エンジンオイルは潤滑や冷却など重要な役割を担っていますので、予定より早く交換することはエンジンの寿命を延ばすためには良いです。ただし、メーカー推奨の交換サイクルに従うのが一般的です。5,000キロごと、または半年に一度はオイルをチェックしておくと安心でしょう。

ボルボのオイル交換の時期は？

もしボルボディーラー推奨のロングライフオイルを使っているなら、10,000キロから15,000キロ走るごと、または最低でも年に1回は交換するのが良いでしょう。ロングライフオイルを使用していない場合、5,000キロごと、または半年に一度はオイルをチェックし、必要に応じて交換を検討してください。

車のオイル交換の頻度はどのくらいですか？

一般的には、6か月または5,000km〜10,000kmごとにオイル交換を行うのが望ましいとされています。しかし、使用状況により変動するため、車種ごとの推奨サイクルを確認してください。ボルボの場合も、このタイミングで確認しておくとトラブルを起こしにくいです。

車のオイル交換はどのくらいで終わりますか？

車のオイル交換は、約30分〜2時間で完了することが一般的です。待ち時間を含めると、もう少し時間がかかる場合もあります。店舗によっても異なるため、カムズファクトリーでも受け付けているように、予約が安心です。

ボルボv60のオイル交換の頻度は？

ボルボV60のオイル交換の頻度は、車両の年式や使用するオイルの種類によって異なり、オーナーズマニュアルに記載されている指示にしたがって定期的な交換を行うことが大切です。目安としては、ディーラー推奨のロングライフオイルを使っている場合、10,000キロから15,000キロ走るごと、または最低でも年に1回交換します。ロングライフオイルを使用していないなら、5,000キロごと、または6ヶ月おきにオイルをチェックし、必要に応じて交換することが大切です。

まとめ

ボルボのオイル交換における頻度の目安は、ディーラーのロングライフオイルを使用している場合は、10,000キロから15,000キロごとが目安です。また、走行距離に関係なく、毎年1回の交換も目安の1つです。

もし、ロングライフオイルでない場合は、5,000キロを走るごと、あるいは半年毎にオイルのチェックや交換を考えましょう。不安があるときも、このタイミングで点検を受けることで、突然のトラブルを避けられて安心です。

カムズファクトリーでは、ベテランメカニックが、ボルボにぴったりのオイルを選び出して、細かい部分にも気を配りながら慎重にオイル交換を行います。さらに、お客様の予算に合わせたお得なプランもご提案いたします。カムズファクトリーの安心できるサービスを、ぜひ一度ご体験ください。